...「掛替えのない友人」- かけがえのない、取り替えることのできない友人...
...「掛替えのない時間」- かけがえのない、大切な時間...
...「掛替えのない手間」- 我慢や努力が必要で、他に代替できない手間...
...「彼女は掛替えのない存在だ」 - 彼女は私にとって欠かせない存在である...
...「掛替えのない思い出」- 一度失ったら取り戻すことのできない思い出...
...俗(よ)に本玉(ほんたま)とかいふ水晶製の眼鏡の価貴(たか)きをも厭(いと)はで此彼(これかれ)と多く購(あがな)ひ求めて掛替々々凌ぐものから(中略...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...もつと立派な掛替(かけがへ)のあることを知つてゐるから……...
薄田泣菫 「茶話」
...女の身にとつて掛替のない愛人の死は譬(たと)へがたない重荷であつた...
薄田泣菫 「茶話」
...研究室には外(ほか)に掛替へのない大事な書物や古文書(こもんじよ)やがどつさり備へてある...
薄田泣菫 「茶話」
...掛替えのない命ですぜ……御面相なんざ二の次ですよ……...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...つまらない饒舌(おしゃべり)をして掛替(かけがえ)のない首でも取られた日にゃ御溜小法師(おたまりこぼし)が御座いませんや...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...床(とこ)の間(ま)には一度も掛替えたことのないらしい摩利支天(まりしてん)か何かの掛物がかけてあって...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...あるいは掛替えられたのであろうか...
永井荷風 「放水路」
...そうして掛替(かけが)えのない大事な操は二十文三十文の金に替えて惜気(おしげ)がないということが...
中里介山 「大菩薩峠」
...房五郎にとってお駒は天にも地にも掛替のない一粒種で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...房五郎に取つてお駒は天にも地にも掛替の無い一粒種で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手拭と掛替への煙草(たばこ)入と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...掛替えのない端舟だが...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...不断はレウマチスだと称して道普請(みちぶしん)や橋の掛替工事を欠席しているにもかかわらず...
牧野信一 「鬼涙村」
...ようやくなれたこの天にも地にも掛替のない落語家稼業じゃないか...
正岡容 「小説 圓朝」
...上着の掛替(かけがへ)は惜まないのである...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...おいらにとっちゃ掛替えのねえ代物なんだぜ! なんで身投げなんかするんだい?」と...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...カテリーナ・イリーヴォーヴナ! おいらの大事な掛替えのないお前さん!」と...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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