...学校で使い古したらしい仏蘭西(フランス)の大掛図(おおかけず)が...
有島武郎 「星座」
...副官が奥の戸棚から大きな掛図を小脇にかかえてきて...
海野十三 「空襲警報」
...大きな掛図(かけず)のような的(まと)がかかっていた...
海野十三 「赤外線男」
...――この壁掛図が...
海野十三 「流線間諜」
...掛図、標本、器械などを教室に持ち出すことは有つても、之は、たゞ言葉で説明し足らざる所を補ふため、或は教へ聞かす事柄を実物で示すためであつて、詰まる所、児童をして聞いたことを信ぜしめるための方便物たるに過ぎぬ...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...掛図の一番初めの図に「瓦」がありました...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...教員室には掛図(かけず)や大きな算盤(そろばん)や書籍や植物標本(しょくぶつひょうほん)やいろいろなものが散らばって乱れていた...
田山花袋 「田舎教師」
...英国製で綺麗な彩色絵の上に仮漆(ワニス)を引いた掛図を持出し...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...もしもあの時に先生が掛図の色々の絵の一つ一つを残らず通り一遍の簡単な説明で撫(な)でて通ったのであったら...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...教科書に挿入された色々な綺麗な図版などはおそらくこのS先生の掛図と同様な効果を狙ったものかもしれないが...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...実物指教の掛図とかを頒布したのは...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...彼の文部省で出来た、掛図の、いと、いぬ、いかり、ゐど、ゐのこ、ゐもり、などというのを、安岡氏が教鞭で指定するに連れて高声を出して読んだ事を今も覚えている...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...船長室には種々の掛図や機具があるほかに...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの小学校の掛図などに楷書を用いたるも...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...単語・連語・その他色々のものを掛図について習った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...(八月三日)八十四○この頃病床の慰みにと人々より贈られたるものの中に鳴雪(めいせつ)翁より贈られたるは柴又(しばまた)の帝釈天(たいしゃくてん)の掛図である...
正岡子規 「病牀六尺」
...百舌が唐から本尊の掛図を盗んで来たのを知って...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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