...どんどん足許(あしもと)を掘り始めた...
海野十三 「海底都市」
...あぶら松の根を掘りだしたことがあった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...火鉢に赤くなつてゐる大きな火を灰の中から掘り起してそれに一つ黒い炭を添へる...
高濱虚子 「俳諧師」
...そしてつまらぬことをお宮に根掘り葉掘り訊(き)きたいのを...
近松秋江 「うつり香」
...「薩摩を掘り返して...
中里介山 「大菩薩峠」
...互の胸を掘り出した...
夏目漱石 「門」
...若い人達の生命の泉を掘り下げて居たのです...
野村胡堂 「古銭の謎」
...ガラッ八が掘り出した刃物は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...などということを根掘り葉掘り訊ねた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...地面(ぢべた)を掘りさげた土窖(つちむろ)――それが人の住ひなのぢや! ただ立ちのぼる煙を見て...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...最近穴掘りを行って致死性細菌をバラ撒いたことは明らかだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...耳を澄ますと屹度どこからか伸びやかな何かの仕事の歌が聞えて来るやうな日である――「屹度何処かから井戸掘りの声が聞えて来ましたね...
牧野信一 「毒気」
...根掘り葉掘り頻(しき)りに娘の容貌などを訊ねているところへ...
松本泰 「緑衣の女」
...人足たちがいやな物を掘り出したもんですから」「私は帰る」と登が声をひそめて云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...裸になつて沙を掘り...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...菜や人参を掘りちらさないでもよかろうじゃないか」「そのことか」「百姓がしたいなら...
吉川英治 「三国志」
...俯(う)っ伏している井戸掘り人足の襟がみをつかんで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...寺男の爺さんはせっせと鋤をふるいながら段々穴を掘り下げていたが...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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