...或作家を社會から排斥するために――社會生活上の動機から批評を書くことも出來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...されば罪過説を排斥するものは衝突説をも排斥するものなり...
石橋忍月 「罪過論」
...それを排斥する自衛的手段として...
石原莞爾 「戦争史大観」
...独断なりとて無下(むげ)に排斥するは悪い...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...科学万能主義なるものはおそらくこれを排斥すると称する人らが故意に造るか...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...君の狙い通りに君を排斥するだろうさ...
林不忘 「安重根」
...南京虫がいると云って排斥するから...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...他(ほか)に損得問題があって排斥するのか知ってますか」と云いながら鉄瓶の湯を紅茶茶碗(ぢゃわん)の中へ注(さ)した...
夏目漱石 「それから」
...言わば「主観を排斥する主観主義」「詩を内にもつ観照主義」の文学である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...生が排斥するは主観中の理窟の部分にして...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...縦令(たとい)「善」なりとも美ならずんば固よりこれを排斥するなり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...彼等が心理主義を排斥するのは実は認識の対象の超越性を主張するためである...
三木清 「哲学入門」
...このやうにエンゲルスは辯證法的方法と體系の概念とは相排斥するとした...
三木清 「歴史哲學」
...この故に弘前の人は他郷の人を排斥する...
森鴎外 「渋江抽斎」
...おれは古臭い前極(まへぎめ)の心から汚れた女を排斥するのではない...
森鴎外 「魔睡」
...是(これ)等の賤劣(せんれつ)なる婦人と交際する男子を仏蘭西(フランス)の道徳が排斥するのは日本の其れと同じであらう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...近代の偶像破壊者は「人間の頭」によって造られた神を排斥する...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...排斥する立場にあった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索