...我らは万難を排してソ連の極東軍備およびアメリカの海軍拡張に対抗せねばならないことになる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...唐戸を排して氷峰の部屋へ行かうとすると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...他を排して自分が当選しやうと努める様になるに違ひない...
丘浅次郎 「人類の将来」
...この派は人類の同一祖先説を排して一個の原始民族存在説を取れり...
高木敏雄 「比較神話学」
...清軍派といった軍内部の対立を排して...
高見順 「いやな感じ」
...それを排して窓を少しあけ...
太宰治 「朝」
...屋台の暖簾(のれん)を排して外に出でんとするを...
太宰治 「花吹雪」
...その途端に闥(とびら)を排して太子が現れたために...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...どうしても萬難を排して...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...いっさいのことを排して再び正直な人間となった後...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...長子相続の法を排して...
蜷川新 「天皇」
...私は怖る怖る扉を排して...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...学齢に達せしならば万難を排してなりと彼ひとりを当地へ招ばう...
牧野信一 「サフランの花」
...彼は同村民を野蛮で吝嗇の徒と排して...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...主知主義を排して主意主義を取るというが如きことを意味するのではない...
三木清 「哲学入門」
...外的社会的生活の一切を排して個人の内面的生活に唯一の...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...……また或るときはおのれの声望が藩中に圧倒的となった結果「亀阜荘さまは弟を排して讃岐守を襲うおこころがある」と頼胤の側近から風評がおこった...
山本周五郎 「新潮記」
...木蔭を排して踊り出で...
吉川英治 「新書太閤記」
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