...「練習艦隊は万難を排して...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...先生が虚飾を排して玄関前にも勝手元も同一様であれば...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...あらゆる障碍(しょうがい)を排して...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...のれんを排して出た女装の男は...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...それを排して窓を少しあけ...
太宰治 「朝」
...屋台の暖簾(のれん)を排して外に出でんとするを...
太宰治 「花吹雪」
...そして文學の爲めの文學を排して居るけれど...
田山録弥 「人生の爲めの藝術」
...御当人は、それを排して、わたしが醍醐へ行くのは信心のためではありませんと言いきったが、それでは信仰以外の何の目的を以て行くのか、それは言いません...
中里介山 「大菩薩峠」
...衣冠束帯の折だに容赦なく闥(たつ)を排して闖入(ちんにふ)し来る...
夏目漱石 「人生」
...彼が縄暖簾(なわのれん)を排して入ると...
火野葦平 「糞尿譚」
...万難を排して、たとえきみが高尚に仕える兄さんでも、次のことをやってくれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...彼は同村民を野蛮で吝嗇の徒と排して...
牧野信一 「水車小屋の日誌」
...その間どんな困難な事に出会ってもこれを排して愉快にその方面へ深く這入り這入りして来て敢て倦(う)む事を知らず...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「はてな?」窓を排して...
吉川英治 「三国志」
...「……疾(と)くより、みかどにはふかく御(おん)たよりに思(おぼ)され、時あれとしておわせしが、宇内八荒(うだいはっこう)のありさま、今や坐視(ざし)あらせらるるに忍び給わず、ついに御意(ぎょい)を決して、二十四日払暁、隠岐の柵(さく)より波濤をしのぎ出でられ、百難を排して、この伯耆沖までお渡りあった次第です」「…………」「さ候えば、即刻、みかどをお迎えし奉ッて、かねがねの手筈(てはず)にたがわず、山陰の宮方をこぞり集められよ...
吉川英治 「私本太平記」
...万難を排してここへ帰って来た...
吉川英治 「私本太平記」
...木蔭を排して踊り出で...
吉川英治 「新書太閤記」
...温室のドアを排して...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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