...算術の日課を授くるに汲々(きゅうきゅう)として...
井上円了 「おばけの正体」
...妾が佐助に技を授くるはもとより一時の児戯(じぎ)にあらず...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...幼年学校の試験応募者の為めに必須の課目を授くるといふ...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...それを授くる前に必ず我身に応用してからでなければいくまいと思います...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...世人(せじん)に対してこれが方法を授くるがごときは思いも及ばぬことである...
新渡戸稲造 「自警録」
...理非を分かたず親を欺けとて偽計を授くる者あり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...学者は平生の摂生法を授くる者の如し...
福沢諭吉 「学問の独立」
...右の手には長き物を持って授くるが如き形をなし...
穂積陳重 「法窓夜話」
...貴人の頭上に宝冠を戴くごとく希有(けう)の動物の頭にかかる貴重物を授くと信じたからで...
南方熊楠 「十二支考」
...比丘尼に具足戒を授くるに先だち...
南方熊楠 「十二支考」
...もしその方を授くればすなわち永く棄てられん...
南方熊楠 「十二支考」
...すなわちその法を以て具さに四人に授く...
南方熊楠 「十二支考」
...牲火より神現じ天食を王に授く...
南方熊楠 「十二支考」
...鼠を供養すれば大黒様が礼を授くるのと信ずるのも皆同様の己惚れで...
南方熊楠 「十二支考」
...弟に授くるに父蘭軒の手づから校する所の霊枢を以てした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...他人に授くることを拒んだ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...保は師範学校の授くる所の学術が...
森鴎外 「渋江抽斎」
...俳諧(はいかい)の師二世桂(かつら)の本(もと)琴糸女(きんしじょ)の授くる所の号である...
森鴎外 「渋江抽斎」
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