...やがては掃蕩したりしが...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...大掃蕩作戦なんだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...甲斐の武田信玄は徳川方の細作(さいさく)を掃蕩するために領内の盲人八百人を鏖殺(おうさつ)したと云う伝説があり...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...宗教的意義での邪霊悪神を掃蕩せられたことはいわれているが...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...維新の革命は一挙に六十藩を掃蕩し日本を挙げて統一国家とした...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...ローマはもはや野蛮人らを国境外に掃蕩(そうとう)する力がなくて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悲惨の掃蕩(そうとう)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...全体より見れば汚水の掃蕩(そうとう)は下水道が文明に尽す務めであるから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ブュジョー将軍が公然のパリーを掃蕩(そうとう)している間に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...乃至因縁観等を以て破却掃蕩するが...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...通俗では森羅万象(しんらばんしょう)いろいろなものが掃蕩(そうとう)しても掃蕩しきれぬほど雑然として宇宙に充(じゅうじん)している...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...米軍に掃蕩される前に餓死する運命になっているというところらしかった...
久生十蘭 「ノア」
...国家主義の上よりしても円本出版屋を掃蕩せずばなるまい...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...北方(ほくほう)のノルマネは海上を掃蕩して...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...まず是らの抵抗力の弱い者から掃蕩(そうとう)せられるのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...残敵を掃蕩しながら...
吉川英治 「三国志」
...掃蕩(そうとう)の余勢を駆ッて...
吉川英治 「私本太平記」
...城中を掃蕩(そうとう)し尽しました」「そのためか...
吉川英治 「新書太閤記」
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