...それで人は道路を掃くこともできるし舗(し)き石(いし)にすることもできるし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...天日(てんじつ)のうつりて暗し蝌蚪(かと)の水大正十三年さしくれし春雨傘を受取りし大正十三年棕櫚(しゅろ)の花こぼれて掃くも五六日大正十三年五月十三日 発行所例会...
高浜虚子 「五百句」
...雨風や最も萩をいたましむ大正十五年九月自らの老(おい)好もしや菊に立つ大正十五年十(十一?)月たまるに任せ落つるに任す屋根落葉徐々と掃く落葉帚(ほうき)に従へる大正十五年十一月掃初(はきぞめ)の帚や土になれ始む大正十五年十二月大空に伸び傾ける冬木かな大正十五年十二月二十一日 東大俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...帚(ほうき)あり即(すなわ)ちとつて落葉掃く十月十六日 関西同人会...
高浜虚子 「五百五十句」
...狭い家の中を掃くのさえ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...・寝ころべば筍も生えてゐる・山鶯も山頭火も年がよりました・梅雨空をキヤルメラふいてきたのは鮮人・水の音、飯ばかりの飯をかむ・おばあさんが自慢する水があふれる・いつかここでべんたうたべた萱の穂よ・笠きて簑きて早乙女に唄なく・笠をぬぎしつとりと濡れ・ふるもぬれるも旅から旅で・禿山しみじみ雨がふるよ・合羽きるほどはふらない旅の雨ふる・青葉に雨ふりまあるい顔六月廿一日暮れきるまへに帰庵した、さつそく御飯を炊く、筍をひきぬいてきて煮る、掃く、拭く...
種田山頭火 「行乞記」
...――掃く、拭く、そして身心を清める...
種田山頭火 「其中日記」
...松はみな枝垂れて南無観世音松風に明け暮れの鐘撞いてひさしぶりに掃く垣根の花が咲いてゐる大正十五年四月...
種田山頭火 「草木塔」
...待乳山(まつちやま)(下巻第三図)には寺男一人落葉(おちば)を掃く処...
永井荷風 「江戸芸術論」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...美禰子が掃くあとを...
夏目漱石 「三四郎」
...門口に箒目を立てて往来の道路まで掃くこと...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
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前田普羅 「普羅句集」
...いたずらに掃く園丁の忠実な仕事ぶりも...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...ブラシを持ち来て服を掃く...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...父の墳墓の草を掃くことができるだろうか」と独り嘆じていた...
吉川英治 「三国志」
...「いやいや、色事と群盗のはなしなら、都には、毎日、掃くほどもある...
吉川英治 「平の将門」
...箕(み)で掃くほど代りがあります...
吉川英治 「柳生月影抄」
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