...彼は正に其(その)襤褸(らんる)を取りひろげて半風子(しらみ)を指端(したん)に捻りつゝありき...
石川啄木 「閑天地」
...思わず口尻を捻り上げて泣かせたりしました」と云って...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...秀れた茶壺の捻り返しを見るような...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...プライドを捻り潰したものだった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...散りくる葉をうけた水飲んでルンペンのやすけさをたどる支那人の寝言きいてゐて寒い・虱よ捻りつぶしたが明日の事――深耶馬の渓谷美や...
種田山頭火 「行乞記」
...わたしはもう冷静に理屈を捻り廻しているのではなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...楔形の顎髭を捻り乍ら...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...捻りつけられ死んで居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「主人は下戸(げこ)だつた筈だが――」平次は一寸首を捻ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一と捻りするとわけもないようですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...スイッチを捻りましたが...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...僕はまたそれを指で捻り潰してゐた...
原民喜 「心願の国」
...「東京への転出はどうもむつかしいといふことだがな……」と老人は首を捻りながら...
原民喜 「小さな村」
...毎日の焼酎代を捻り出して...
火野葦平 「糞尿譚」
...ワザとはじめに三人の旦那からもらった捻りだけは別に...
正岡容 「寄席」
...真っ白なる紙包みばかり――お捻りのなかには百(ヒャー)も入っていなかった...
正岡容 「寄席」
...「話すことはならんぞ」若者は首を捻りながら舌を出した...
山本周五郎 「さぶ」
...詩人は口髭を捻りまわしている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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