...『あゝ之か?』と短い髭を態(わざ)とらしく捻り上げて...
石川啄木 「鳥影」
...見た事もない白い瀬戸の把手(とつて)を上に捻(ねぢ)り下に捻り...
石川啄木 「天鵞絨」
...秀れた茶壺の捻り返しを見るような...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...散りくる葉をうけた水飲んでルンペンのやすけさをたどる支那人の寝言きいてゐて寒い・虱よ捻りつぶしたが明日の事――深耶馬の渓谷美や...
種田山頭火 「行乞記」
...獅子王の如くあらびて其槍を激しく引きて捻り取り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一と捻りするとわけもないようですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同じ手口ですね」矢之助はうさんらしく首を捻りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「法悦倶楽部」の催しは大方会長の茶谷金弥の頭から捻り出され...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...最後の思い出として捻りつぶしたいだろう...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...「東京への転出はどうもむつかしいといふことだがな……」と老人は首を捻りながら...
原民喜 「小さな村」
...その時窓にどんな人影があったか」加十は首を捻り...
久生十蘭 「魔都」
...てんでにお捻りをチャブ台の上へ並べてくれた...
正岡容 「寄席」
...ワザとはじめに三人の旦那からもらった捻りだけは別に...
正岡容 「寄席」
...真っ白なる紙包みばかり――お捻りのなかには百(ヒャー)も入っていなかった...
正岡容 「寄席」
...わざと捻り殘したその光が...
水野仙子 「女」
...容易にいろいろな音響が指さきからでも捻り出されるやうに...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...ひと捻りにされるのは誰であるか...
山本周五郎 「似而非物語」
...あわれフランス!プラスビイユ、さようなら、しかし、今後もし現場(げんじょう)で君を捕まえたらば、御気の毒ながら、捻り潰すよ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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