...「なんだ」倉地は見かけのわりに恐ろしいほど敏捷(びんしょう)に働く心で...
有島武郎 「或る女」
...ロイテン会戦ロスバハに仏軍を大いに破ったフリードリヒ大王は戦捷の余威を駆って一挙に墺軍をシュレージエンより撃攘せんとしブレスラウに向い転進した...
石原莞爾 「戦争史大観」
...どこの国の機関部員にも負けない敏捷(びんしょう)さでもって...
海野十三 「地球要塞」
...敏捷(すばしこ)い広業は画絹が取出されたのを見ると...
薄田泣菫 「茶話」
...その挙動の敏捷なこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...敏捷無類の猿面郎にしてやられたという次第だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...だが今度の相手は眼が早く、敏捷で、翅も強い...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「何をツ」曲者は併し輕捷(けいせふ)で恐ろしい體力の持主でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...敏捷(びんしょう)な思索家でいらっしゃるあなたには...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...敏捷(すばしっ)こく動く眼と...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...猿は樹を飛び廻る事至って捷(はや)く...
南方熊楠 「十二支考」
...鼠の助力で匈奴に大捷(たいしょう)した話も出で来たと見える...
南方熊楠 「十二支考」
...それ自らの力と敏捷とによって破滅した精神は数限りなくある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――かくて大捷(たいしょう)をえた曹操は...
吉川英治 「三国志」
...敏捷なひとみを持って...
吉川英治 「私本太平記」
...竹童はむささびのごとく敏捷(びんしょう)だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...敏捷(びんしょう)なこの小男に...
吉川英治 「親鸞」
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