...生死の瀬戸ぎわにはまり込んでいる人々の本能は恐ろしいほど敏捷(びんしょう)な働きをする...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...とてもこの敏捷な幼い女の子には敵(かな)わない...
上村松園 「中支遊記」
...敏捷軽快なるが如き...
高木敏雄 「比較神話学」
...皮肉できわめて軽捷(けいしょう)でかなり好奇的で根本は驚くばかり冷淡な才知の生温い枕をして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...米友の敏捷(びんしょう)な性質は変ることはなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...智ノ前進敏捷ナリト...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...十歳許ノ小兒ハ英ノ小兒ヨリ一層敏捷ナレドモ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...餘(あま)りに敏捷(すばしこ)くやられたので...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...戯曲に清正の捷疾(すばやさ)を賞して千里一跳虎之助(せんりひとはねとらのすけ)などと洒落(しゃれ)て居る...
南方熊楠 「十二支考」
...白い体をくるくる敏捷にころがして春先の庭を駆け廻る...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...そこには何一つ敏捷なものがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼は敏捷(びんしょう)に女の上から転げ落ち...
山本周五郎 「青べか物語」
...しかも敏捷であった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そしてほっそりと敏捷(びんしょう)そうな肢(あし)とを...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...味方の大捷(たいしょう)だ...
吉川英治 「三国志」
...赤壁の大捷(たいしょう)が誰の功によるか...
吉川英治 「三国志」
...敏捷(びんしょう)な烏丸のことですから...
吉川英治 「日本名婦伝」
...その敏捷を邪(さまた)げた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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