...生死の瀬戸ぎわにはまり込んでいる人々の本能は恐ろしいほど敏捷(びんしょう)な働きをする...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...永久の富は正直によらざるべからずといえども正直は富に導くの捷径(しょうけい)にはあらざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...坑道―編者)追いこんだ飢餓の底から引っかへし平台(ひらだい)を輪転機にして束に馘(き)り捷(か)つことを恐れ裏切らせるダラ幹絞め殺すたびに仲間の手がくまれつけ込んで小作の娘買ひに来るみんな馘(くび)切れば機械のサボタアジュ今にとりかへすビルディングに追はれしもやけがわれて夜業の革命歌白粉(おしろい)も買へぬくらしに叛(そむ)き出し昼業と夜業夫婦きりはなし重役の賞与になった深夜業●同誌掲載...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...おばあさんが意外にも敏捷(びんしょう)に腕を延ばして...
寺田寅彦 「柿の種」
...常連は井伏鱒二、小田嶽夫、上林暁、太宰治、木山捷平、古谷綱武、亀井勝一郎、中村地平君等である...
外村繁 「将棋の話」
...一番捷径(ちかみち)じゃありませんか」小林は頭を掻(か)く真似(まね)をした...
夏目漱石 「明暗」
...智ノ前進敏捷ナリト...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...人間離れのした軽捷さで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ガラッ八などよりは物事が敏捷(びんしょう)に運びます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...輕捷(けいせふ)で圖太くて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その敏捷なことは驚くばかりで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人々はそれを「智の捷利(しょうり)」と呼ぶであろうが...
柳宗悦 「工藝の道」
...ひじょうに敏捷(びんしょう)です...
山本周五郎 「おばな沢」
...あなたがたは恋人の心を直感するように敏捷(びんしょう)に...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...きょうの戦捷(せんしょう)を賀して...
吉川英治 「三国志」
...――われ大捷(たいしょう)を獲(え)たり...
吉川英治 「新書太閤記」
...東八ヵ国掌管の戦捷を告げて...
吉川英治 「平の将門」
...その敏捷を邪(さまた)げた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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