...負傷せる蟻の――怜悧にして敏捷なる蟻の――あのもがきやうはどうだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...二人の田舎娘には見た事もない程立居振舞が敏捷(すばしこ)い...
石川啄木 「天鵞絨」
...かつ最(もっとも)捷径(しょうけい)の問題解決法ではないか...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...その猿の敏捷なのを見て...
田中貢太郎 「碧玉の環飾」
...彼を導き戰捷の譽を與へ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...不幸にして捷たざれば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
......
永井荷風 「向嶋」
...女の動作は八五郎が思ひも及ばないほど敏捷(びんせふ)なものでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...野鼠でも私より敏捷でした...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...木から木を飛びまわった敏捷さと...
火野葦平 「花と龍」
...明(みん)代の下手(げて)な五彩は圧倒的捷利(しょうり)を示すではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...これらのことは敏捷(びんしょう)な動作と...
山本周五郎 「柳橋物語」
...敏捷(はしこい)らしい眼に鉄縁(てつぶち)の近眼鏡をかけている...
夢野久作 「オンチ」
...五体は、敏捷を加え、世間にたいし、不敵になった...
吉川英治 「大岡越前」
...敏捷なひとみを持って...
吉川英治 「私本太平記」
...竹童(ちくどう)からだは小さいが身ごなしの敏捷(びんしょう)おどろくばかり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...戦捷の陣営に組みしながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...――捷(か)てり...
吉川英治 「新書太閤記」
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