...夫人はその時人(ひと)の目にはつきかねるほどの敏捷(すばしこ)さで葉子のほうをうかがった...
有島武郎 「或る女」
...いと捷(と)く行く船なりけり...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...弱き女子供は恐る/\靜に歩み、危き場所は人に扶けらるゝを以て、却つて怪我せざるが、路伴となれる三客の中の二客は、身體矯捷、嶮路を輕視す...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...我は捷利を思はざり...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...吾々が捷利(せうり)――即ち救ひを得る道は...
長與善郎 「青銅の基督」
...捷徑ヲ取ル等ノ事モ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...敏捷に飛びまわって...
火野葦平 「花と龍」
...敏捷(びんしょう)な顔つきをしていた...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...我ながら敏捷(びんしょう)であったと思った...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...必ずや正しい道が最後の捷利者である事を信じている...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...半次の敏捷(びんしょう)そうな躯と...
山本周五郎 「風流太平記」
...兵は軽装捷駆(しょうく)して...
吉川英治 「三国志」
...近習ども、藤夜叉を大庭へ引きずり出せ」大喝と同時に、その茵(しとね)から不意に、敏捷な犬の如く、どこへか身をひるがえした...
吉川英治 「私本太平記」
...わずか満(まる)二年と経(た)たない間に――戦捷国(せんしょうこく)の織田家をして...
吉川英治 「新書太閤記」
...戦捷(せんしょう)の賀状を書いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...中入り軍の快捷(かいしょう)の報をうけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...現場を退(ひ)く時の身ごなしは眼にもとまらないほど敏捷(びんしょう)であった...
吉川英治 「親鸞」
...無意識の敏捷さだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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