...峠は猛烈な霧が越後側から捲き上げて...
石川欣一 「可愛い山」
...さらに彼らの無けなしの金を捲き上げる計画は次から次へと実施されはじめた...
犬田卯 「瘤」
...こんな幼い者をおだてて貴重品を捲き上げるなんて罪悪だと私は憤慨し...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...スクリュウに捲き上げられ沸騰(ふっとう)し飛散する騒騒(そうそう)の迸沫(ほうまつ)は...
太宰治 「佐渡」
...金糸銀糸に捲き上げし美麗の髮は――髣髴と 50天女のそれに似たる髮――無慚亂れて血にひたる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼奴が松尾から手に入れた金を捲き上げてやるか...
豊島与志雄 「神棚」
...尾をキリキリと捲き上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを嚇(おど)して捲き上げようとして来ましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...一万両の小判をこっちに捲き上げられたので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...靜かに捲き上げられる...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...日に二万三万と捲き上げるんだから...
久生十蘭 「魔都」
...捲き上げの部所には大小二個の歯車がつけられ...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...それが金を捲き上げるためとは限らないの...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...見えざる旋風が一切の熱狂を高く捲き上げる……...
百田宗治 「騒擾の上に」
...金を捲き上げようと云う料簡で...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...おなじ色のターバンを高々と頭に捲き上げているばかりでなく...
夢野久作 「ココナットの実」
...何品(なにしな)かを不良少年に捲き上げられる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...伯父は直ぐに帰って来て母親からその地図を捲き上げると...
夢野久作 「冥土行進曲」
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