...この失敗のために電動機の捲線(けんせん)をすっかりやりなおさなければならないことになった...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...あの大幅の黒いメリンスをグルグルと頭から足の先まで捲きつけりゃ...
江戸川乱歩 「黒手組」
...何でも自分の方に捲(ま)き上げたいものだと...
薄田泣菫 「茶話」
...水の中では葉を捲いていた蓮の葉に涼しい風が吹いて...
田中貢太郎 「荷花公主」
...残された晴代は二人を捲(ま)くのに甚(ひど)く骨が折れた...
徳田秋声 「のらもの」
...ケーニツヒのシリンダー式以上に世界の印刷界を嵐のなかに捲きこんだ紐育のデヴイツド・ブルースの「ブルース式カスチング」の發明があり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...あるいは煙(けむ)に捲(ま)かれたのかも知れない...
夏目漱石 「野分」
...川下の方の捲上げ道を登れば...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...同時に川上の捲上の方を見た...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...思ひがけない大暴風雨が殆ど神意の如く此の一本立の栗の枝々を吹き捲つた...
室生犀星 「愛の詩集」
...皆舌を捲いて驚き且つ惑うた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...海水浴で若い男に取捲かれて得意になり...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...第三者の立場から若林の手にかかって突然にこの事件に捲き込まれて来た無名の一青年という事実が公表され得る事になって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...相手の頸部(くび)に捲き付けるべく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...絵巻物を捲き返そうとしたが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いよいよ喚き捲くし...
吉川英治 「剣難女難」
...城へ」逆捲く大軍の奔流は...
吉川英治 「三国志」
...腕を捲(まく)って...
吉川英治 「親鸞」
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