...かの女は着物の裾を捲つて...
田山録弥 「島の唄」
...あなたからすっかり捲(ま)きあげたじゃないですか!ラネーフスカヤ いや...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...頚(くび)に白羽二重(しろはぶたえ)を捲きつけて...
徳田秋声 「足迹」
...一ト袋捲(ま)き込まれてあった...
徳田秋声 「黴」
...折助どもはそれを前後から取捲くようにして追いかけるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかく仰山に「あっ!」と言って舌を捲いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏が内心舌を捲きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...代助は又蚊帳を捲(まく)って這入った...
夏目漱石 「それから」
...この時宵子の裾(すそ)を捲(まく)って肛門(こうもん)を見た...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...いつ戦雲が捲き起らないとも知れなかったので...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...長い毛を捲(ま)きつけた解き櫛(ぐし)の端がちらりと見えた...
本庄陸男 「石狩川」
...釈台を前にお尻をクルリと捲つて坐り...
正岡容 「大正東京錦絵」
...風に吹き捲(ま)く(ほのお)の偉大なる美に浮かれて...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...恐るべき悲劇を捲き起した……というのが大体の筋道だがね……」「ハア……やっと解ったようですが……しかしその絵巻物を見てキチガイになるのが男に限っているのは何故(なにゆえ)でしょうか」「ウムッ……豪(えら)い...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...伯父は直ぐに帰って来て母親からその地図を捲き上げると...
夢野久作 「冥土行進曲」
...凄(すさま)じい激闘が捲起(まきおこ)されたとき...
吉川英治 「黒田如水」
...猛烈な河中戦が捲き起されていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...襟捲(えりまき)などが華やかにブラ下(さが)つて居る中(うち)に...
若松賤子 「黄金機会」
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