...じっと見据えられる眼に出遇っては...
犬田卯 「荒蕪地」
...巨砲が据えられるとは気がつかなかった...
海野十三 「東京要塞」
...その御化粧の御間に据えられる所の鏡の鏡縁(かがみぶち)の彫刻を仰せ附けられたようなわけでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その専門を通して生々と見据えられるのである」(「田辺元氏を語る」―『科学ペン』)...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...観念はフィヒテ(J. G. Fichte)の自我に至って恐らく最高の王座に据えられる...
戸坂潤 「辞典」
...自分の露わな生の上にじかに据えられる...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...眼鏡の奥にじっと見据えられると...
豊島与志雄 「立枯れ」
...位置を動かされてどこかに据えられるのを待ってる立像のように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...我われ凡手には考察しきれぬ複雑な戦略的理由によって盤石(ばんじゃく)のごとく動かしがたく据えられるのである...
中勘助 「独り碁」
...打ち据えられるたびに犬はすさまじい叫びを立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その清麗な瞳にまともに見据えられると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...札差百九人衆の筆頭に据えられる大町人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まことに世界の大衆小説の王座に据えられるもので...
野村胡堂 「涙香に還れ」
...仮りにいかなる偶然かによってあたかもその時間に鶴が鳴いたとしたら! 夕陽新聞の地位は大盤石の上に据えられるのである...
久生十蘭 「魔都」
...応接室の中央に据えられるのは支那黒檀(こくたん)の机...
柳宗悦 「工藝の道」
...現「醜団」に肚を据えられると...
山本周五郎 「思い違い物語」
...久しからずして玄徳もおれのような姿になって魏王の前に据えられるだろう...
吉川英治 「三国志」
...本陣の床几の前に据えられる敵将の首を見るなどよりも...
吉川英治 「私本太平記」
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