...海のほうに向けて据えてある空いたベンチのところまで歩いて行った...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...陳列室のまん中に据えてあるベンチへ行って...
芥川龍之介 「開化の良人」
...部屋の中央に据えてある寄せ木の卓子(テエブル)の上へ置いた...
芥川龍之介 「路上」
...黒い椅子が一列に据えてある...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...湯は竈屋の庇(ひさし)の下で背戸の出口に据えてある...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...ちょうどその前に燈台が据えてあるので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...便所には大きなりっぱな青い模様の出た瀬戸焼きの便器が据えてある...
田山花袋 「田舎教師」
...そこがすぐ離房(はなれ)と向い合って机の据えてある窓であった...
徳田秋声 「黴」
...部屋の中央に据えてあるテーブルに向って...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...畳も汚れた貸二階に据えてある箪笥(たんす)火鉢から...
永井荷風 「ひかげの花」
...向って左の方に六尺もある大きな四角なガラス鏡が据えてある...
中里介山 「大菩薩峠」
...座右には茶臼(ちゃうす)が据えてある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...テーブルの上に据えてある吸入器が噴きはじめたので...
牧野信一 「悪筆」
...酒樽などが据えてある店の腰掛に百合子と並んで...
牧野信一 「南風譜」
...その上に牛くさの千歯が据えてある...
三好十郎 「おりき」
...寝台(ねだい)の据えてあるあたりの畳の上に...
森鴎外 「カズイスチカ」
...子供が手習に使うような机が据えてある...
森鴎外 「鶏」
...ところどころに据えてある苔(こけ)付きの石の...
山本周五郎 「さぶ」
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