...」お婆さんは大きな膝を夫人の方へ捩(ね)ぢ向けた...
薄田泣菫 「茶話」
...己はこの手であの間抜野郎の首を胴体から捩じ切ってやるのだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それを彼の手から捩り取り...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...このスクルージは! 絞り取る、捩じ取る、掴む、引っ掻く、かじりつく、貪欲な我利々々爺であった! どんな鋼でもそれからしてとんと豊富な火を打ち出したことのない火燧石のように硬く、鋭くて、秘密を好む、人づき合いの嫌いな、牡蠣のように孤独な男であった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...ふと手を伸(のば)すと更紗(さらさ)の結襟(ネクタイ)が白襟(カラ)の真中(まんなか)まで浮き出して結目(むすびめ)は横に捩(ねじ)れている...
夏目漱石 「虞美人草」
...高い背を半分後ろへ捩(ね)じ向けた...
夏目漱石 「野分」
...こそばゆくも首を捩(ね)じ向けて...
夏目漱石 「野分」
...自分は薄い髭(ひげ)を捩(ひね)って...
夏目漱石 「夢十夜」
...無理以上に無茶な脚色はまるで内容を捩ぢ曲げてしまひ...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...捩れるときは捩れるもんだ...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...その手紙を捩ぎ取ると...
原民喜 「焔」
...彼の方へ首を捩ぢむけると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...此方(こっち)へ御譲渡(ごじょうと)し下されいと捩込(ねじこ)んで来たから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ビアトレスは両腕を捩上げられて了った...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...妙に体を捩(ねじ)くらしたような態度でいいかげんな風に喋るのを見ると...
「海流」
...袂へ捩(ね)じ込んでいた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...小団次の黒手組助六が一人の侍の手を捩(ね)じ上げて花道から出て侍等を懲(こら)す...
森鴎外 「細木香以」
...戞然(かつぜん)と火の匂いを発して五合六合――二つの木剣が縄に捩(よじ)れて見えるばかり激しく打ち合った間髪...
吉川英治 「剣難女難」
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