...反古(ほご)を捩(ひね)りて作りたる筒に入れたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...捩(よじ)れた洗濯もののように...
泉鏡花 「瓜の涙」
...又羊毛を捩りはじめる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その言葉を捩って云うと...
宇野浩二 「それからそれ」
...今度はその方へ捩ぢ向いた...
薄田泣菫 「茶話」
...傍にゐる老年の洋画家小山正太郎氏の方へ顔を捩ぢ向けて言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...端を噛み切ってある捩巻煙草(ねじまきたばこ)が一本と...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ヴェリチャーニノフはぐいと相手を捩じ伏せると...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...捩(ねじ)れた面白い体躯(たいく)の痩(や)せたしなやかさを示してる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...両腕は捩れたように痙攣し...
豊島与志雄 「田園の幻」
...繩のようにくる/\捩じ上げて...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...孤堂先生は枕に着けた胡麻塩頭(ごましおあたま)を「好いな」と云いながら半分ほど後(うしろ)へ捩(ね)じ向けた...
夏目漱石 「虞美人草」
...すっかり捩(も)ぎとられてしまうのであった...
原民喜 「秋日記」
...両手片足の捩げた男...
原民喜 「火の踵」
...やつちよいやつちよい訳なしだと捩(ね)ぢ鉢巻をする男子(おとこ)のそばから...
樋口一葉 「たけくらべ」
...首だけこちらへ捩向(ねじむ)けて...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...此方(こっち)へ御譲渡(ごじょうと)し下されいと捩込(ねじこ)んで来たから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...一人は城太郎の腕くびを捩(ね)じ取(と)り...
吉川英治 「宮本武蔵」
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