...上体をクルリと右へ捩(よじ)ると...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...傍にゐる老年の洋画家小山正太郎氏の方へ顔を捩ぢ向けて言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...それを彼の手から捩り取り...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...其内の一人は今迄著てをつた制帽を脱いで懷の中に捩込んで這入つた...
高濱虚子 「俳諧師」
...ほの白いあごを襟にうづめて脣の片端が思ひ出し笑ひに捩(よ)ぢれてゐます...
富永太郎 「癲狂院外景」
...「根性(こんじやう)捩(ねぢ)れてつからだあ...
長塚節 「土」
...捩(ね)じ曲げたのを丹念に引き延ばして見る...
夏目漱石 「虞美人草」
...腹(はら)の中(なか)で首(くび)を捩(ひね)らぬ訳(わけ)には行(い)かなかつた...
夏目漱石 「それから」
...何所(どこ)かぴちりと捩(ひね)つて...
夏目漱石 「門」
...フン!捩(ねじ)れ...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...片手片足を光線で捩(も)がれ...
原民喜 「鎮魂歌」
...水が手足を捩ぎとらうとする...
原民喜 「火の唇」
...あまり腹の皮を捩(よじ)ったので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...紙捩(こより)で封じて貰った...
火野葦平 「糞尿譚」
...彼の方へ首を捩ぢむけると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...さもないと汝(うぬ)たちの豚面を項(うなじ)の方へ向けて捩ぢまげて呉れるぞ!』その言葉の終るのも待たずに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...妙に体を捩(ねじ)くらしたような態度でいいかげんな風に喋るのを見ると...
「海流」
...かれは緋鯉の丸っこい胴体が捩(ね)じられて...
室生犀星 「幻影の都市」
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