...知らない間に袂(たもと)へ入れて置いて逆捩(さかねじ)を食わしたように云ってくれたけれど...
泉鏡花 「婦系図」
...よろひの胸板のやうに平板な緑が空間のエエテル全部を荒い振幅で捩動させて居るので...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...己はこの手であの間抜野郎の首を胴体から捩じ切ってやるのだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...彼は突然若者の手頸をひどく捩り上げた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...うっかり触(さわ)れば生きてますと云い貌にびちりと身を捩(もじ)り...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...繩のようにくる/\捩じ上げて...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...身体を捩(ねじ)って斜め後(うしろ)を向かねばならない...
中島敦 「環礁」
...どうもこれは乱暴だと振りもがくところを横に捩(ねじ)ったら...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...津田は立って電灯のスウィッチを捩(ねじ)った...
夏目漱石 「明暗」
...何所(どこ)かぴちりと捩(ひね)つて...
夏目漱石 「門」
...或る日切(しき)りにエピクテータスが足を引っ張り捩(ね)じまわしては喜でいる...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...鍼は中国人が発見したもののようであり、硬化した鋼鉄、銀、または金の細い針(長さ5−22cm)を伸展させた皮膚に(患者が咳をするあいだに)ハンマーで打って刺しこみ、さらに捩じ込む...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...捩じる方向(右か左か)...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...山野はボタンを一つ捩ぎ除った...
原民喜 「焔」
...如何(いかが)で御座(ござ)ると捩(ねじ)り込んで...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ああ」さわ子はぼってりとした肉付で重い体を捩るようにしてまた涙をこぼしはじめた...
「海流」
...上体を一寸捩るような形はまだ妙に筋がつれて出来ませんがベッドから下りたり上ったりすっかり自分の力でやれます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...足蹴にされてそれへ捩(ね)じ伏(ふ)せられそうになると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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