...初めこれを過重視したちまちにしてこれを捨て去るごとき人のなるべく少なからんことを希望するのあまり...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...之に反して後者を捨て去るのが「文化科学」的方法であるという(両者とも捨て去れば全く形式的な科学である数学しか残らない)...
戸坂潤 「科学論」
...それを捨て去ることのできない血統だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一種の懐古趣味を捨て去る時になお少数となる...
豊島与志雄 「神話と青春との復活」
...自分自身を捨て去ることが...
中井正一 「美学入門」
...さりとて全く眺望なきものも強(あなが)ち捨て去るには及ばない...
永井荷風 「日和下駄」
...怖れながらも友をそんな状態に捨て去るのを無念に感じました...
西尾正 「墓場」
...救えるという謬見(びゅうけん)を捨て去るべきだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...今の生活の過剰なまでの悦楽を捨て去ることは出来ないと彼は感じ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...捨て去ることもできない...
三木清 「人生論ノート」
...捨て去ることもできない...
三木清 「人生論ノート」
...本文に記載した多くの事実の全部を荒唐無稽として捨て去るべきではない...
武者金吉 「地震なまず」
...捨て去ることは容易でない人生であることが心弱く思われもした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...神秘を神秘として捨て去るのと...
横光利一 「馬車」
...それかと云つて彼はまだ自分の疑ひを捨て去ることは出来なかつた...
横光利一 「マルクスの審判」
...敵国の質(ち)に捨て去るも...
吉川英治 「新書太閤記」
...君臣の契(ちぎ)りすら敝履(へいり)のごとく捨て去る人間もいる乱世に...
吉川英治 「新書太閤記」
...またただちにそれを捨て去るであろう...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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