...偶然の機會によつて再び俺の心を内に向はせてくれる「不思議な力」に感謝の情を捧げる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...自国の詩人に捧げる事を知つてゐたなら...
薄田泣菫 「茶話」
...先輩として敬意を捧げるに躊躇せぬ...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...最後の祈りを捧げるのだと知つて人々が耳をひきたてました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...なおさら痛ましいのは――ご婦人がどこから見ても男子一身の愛を捧げるに足る貞淑な人物であることであります...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...煙吉は煙草の缶を捧げる...
豊島与志雄 「囚われ人」
...然し神主(かんぬし)が拍手(かしはで)を打つて祖先の祭典に捧げる御酒徳利(おみきどくり)は自分の眼にはもう全く無意義となつた………...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...なんとも頑固な祈祷(おいのり)を捧げるのではございます...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...身命を捧げる覚悟は持っているつもりだし...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...能楽芸術は虚偽の芸術でない……詩の魂が祈祷を捧げる聖殿である...
野口米次郎 「能楽論」
...捧げる習慣が残っていた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...村人の厚意には深い感謝の念を捧げる外はなかつた...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...愛を捧げるかも知れない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...まるで天にでも捧げるように高々と子供を抱いては...
室生犀星 「童子」
...また我が兵力をおん企ての一助として捧げるために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...海上風波の場合に之を龍神に捧げると難破の厄を免かるべしと称して...
柳田國男 「どら猫観察記」
...この日花を神に捧げる風習はいかにも広く行われているが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...大きな茶碗に水を入れたのを翁の前に捧げる...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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