...即ち愛を捜し出すということは極めて困難なことだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...これが昔から秘密のへやを捜し出す手段なのです...
江戸川乱歩 「影男」
...銭九文のこらず捜し出すまでは雨の日も風の日も一日も休む事なく河原におもむき...
太宰治 「新釈諸国噺」
...」鴎座の事務所の電話番号を捜し出すのに骨を折った...
太宰治 「正義と微笑」
...それを天賦(てんぷ)の不思議な触角で捜し出すのが文芸です...
太宰治 「惜別」
...大都会では老人の口に合うようなものを捜し出すのに骨が折れる...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...妙子を救い出すとか捜し出すとか云うことのために手間取っているのではないであろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あとでその首を捜し出すのだそうでございます」法師丸が尚も追求すると...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...たとえばキャサリン・ヘプバーン型の美人と醜婦を一人ずつ捜し出すのなどははなはだ容易であろう...
寺田寅彦 「自由画稿」
...兄さんを捜し出す必要がある……』しかし...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一刻も早く自分の崇むべき者を捜し出すことである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...常にレンブラントを捜し出すことを忘れなかった...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...何とかして捜し出す工夫はないものだろうか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そうといってああしたことが始終あっては瑕(きず)を捜し出すことの好きな世間はどんな噂(うわさ)を作るかが想像される...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...母の悲しみを思って私はあの人を捜し出すのにこんなに骨を折っているのだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...みんなして物の両極を兼ね示す言葉を誰が一番多く捜し出すかに打ち興じた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らの誰もが鹿の美女を捜し出すことが出来なくなると...
横光利一 「日輪」
...その小猿を連れて歩いている前髪の武者修行を捜(さが)し出す! どんなことをしても捜し出す! そして...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索