...捏(こ)ねていた土が...
芥川龍之介 「運」
...曰く――荷高似内(にたかにない)――何だか勘平と伴内を捏合(こねあ)わせたようだけれど...
泉鏡花 「薄紅梅」
...実(じつ)は此の一篇の本筋は作者が空想の上から捏(こ)ねあげたものではなく...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...どんな婦人とも道ならぬ仲に落ちていないことを誓わせていただきましょう」 すべての噂を捏造した者は彼の政敵であると...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そうして何やら作者の人柄に傷つけるようなスキャンダルまで捏造(ねつぞう)した罪は...
太宰治 「女の決闘」
...彼女はまるで母親と私と二人に向ってだだを捏(こ)ねるように...
近松秋江 「狂乱」
...ジメジメした庭へ捏(つく)ねて投(ほう)り出した...
徳田秋声 「足迹」
...そこにあるものは捏ね回しでしかあり得ない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...相不変のヨタ捏ねてフラフラと立ち上った「市民」は...
戸坂潤 「社会時評」
...なぜなら二つとも同じ捏粉(ねりこ)でできてるから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...其(そ)の手(て)でお釋迦(しやか)の團子(だんご)捏(こ)ねたあ」と當(あ)てつけに唄(うた)うてずん/\行(い)つて畢(しま)ふ...
長塚節 「土」
...簪(かんざし)がこうだのと駄々(だだ)を捏(こ)ねます...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...どんなに熱心に捏造し...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...*トヴチェーニチキと!」パムプーシェチキ捏粉を煮た一種の食物...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...かういふ問題は大した理窟を理窟として捏ねる必要があるものだ...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...この窯は昔北九州地方でよく描かれた松絵の大捏鉢(おおこねばち)や水甕(みずがめ)を...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...いつまでも家臣どもに甘やかされて駄々ばかり捏(こね)ている和子様であってはならぬぞ...
吉川英治 「剣の四君子」
...為にする者の悪質な捏造談(ねつぞうだん)ではありましょう...
吉川英治 「私本太平記」
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