...纒つた姿あるが如くに日記帳の上に捏造して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...生涯に一度の大嘘(おおうそ)をついて化け物を捏造(ねつぞう)し...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...どんな婦人とも道ならぬ仲に落ちていないことを誓わせていただきましょう」 すべての噂を捏造した者は彼の政敵であると...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼は其の中折を膝の上で捏ねまわしながら...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...あの煙の中へとだゝを捏(こ)ねたが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...それを指で捏ね廻しながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...相不変のヨタ捏ねてフラフラと立ち上った「市民」は...
戸坂潤 「社会時評」
...クリストフの強健な手がこね上げた音響の捏粉(ねりこ)からは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何だかだと駄々を捏(こ)ねて...
夏目漱石 「虞美人草」
...すぐ空間を捏造(ねつぞう)してしまう...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...理窟ばかり捏(こ)ね返すっていうじゃないか」「だからもっと解りやすいように...
夏目漱石 「道草」
...それは小むずかしい理屈で捏(こ)ね上げた音楽ではない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...場所における結合の関係を捏造する場合である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...初めて自分の廢嫡問題なるものを捏造掲載した時の標題は「廢嫡されても文學を」といふのであつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...人を馬鹿にした捏造(ねつざう)はしなかつた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...私が始めてこの大捏鉢を「大調和」誌上に紹介したのは昭和三年正月号であるが...
柳宗悦 「京都の朝市」
...三尺にもおよぶ大きな捏鉢(こねばち)だとか...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...裸の娘が降ったという馬鹿げた例もある(つまり捏造である)...
柳田国男 「故郷七十年」
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