...黒髪で捌(さば)いた...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...熱帯地方からいろいろな香水の原料を買いあつめては捌(さば)いているのです...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...捌(は)け口を見出していた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...大いにこれを広告的に廉価に売り捌こうと思った...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...すべて大雑把(おおざっぱ)にてきぱき捌(さば)いて行く方で...
徳田秋声 「縮図」
...彼が昌造の活字を船につんで東京へ賣捌きに出たのは明治四年の夏のことであるから...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...如何に高価でも多量でも充分に捌ける...
豊島与志雄 「崖下の池」
...捌けてくれたらと...
直木三十五 「南国太平記」
...卑俗の商人が売捌(うりさば)く非美術的の意匠を以て...
永井荷風 「妾宅」
...盗んだものの捌(は)け口(ぐち)まではわしは知らない」「おあやまりなさい」「あやまらない」「それじゃせっかく盗んでもつまらない」この時...
中里介山 「大菩薩峠」
...高利の奧印金に惱まされた御家人か――いづれそんなものだらう」「へヱ――」「切手(きりはん)や役料を捌(さば)いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勝手に捌(さば)きはさせなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...売り捌いて帰って来るまで三日も四日もかかり...
火野葦平 「糞尿譚」
...麦を売り捌く分別でもしたらどんなもんだね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...可哀想なのはよっぽどその癇癪の捌け口にされているこの俺のほうだろう...
正岡容 「小説 圓朝」
...売捌(うりさば)く先も手広く...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...裂いた竹を拡げて糸で編む手捌(てさばき)...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...和島は巧みに手綱を捌(さば)いて乗り鎮めたが...
山本周五郎 「菊千代抄」
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