...ブロンドな髪を振り捌(さば)いて...
アルテンベルヒ Peter Altenberg 森鴎外訳 「釣」
...裾の捌(さば)きが青畳に紅の波を打つて...
石川啄木 「菊池君」
...裳(もすそ)を前へ捌(さば)こうとすると...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...そう云うように捌(さば)けておいでになる方が少いものでございますから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...面倒至極な事務をあんなに手際よく取り捌いて下さった酒壺洞兄に心からの謝意を表することを忘れてはならない...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...よく捌(さば)いてくれた...
徳田秋声 「縮図」
...福岡と熊本との書籍売捌店への連絡という...
豊島与志雄 「自由人」
...いかにも捌(さば)けないところがあるようだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...さっと捌(さば)いて...
夏目漱石 「虞美人草」
...私は笑いながらさっきはなぜ逃げたんですと聞けるような捌(さば)けた男ではありません...
夏目漱石 「こころ」
...叔父はその売捌方(うりさばきかた)を真田(さなだ)とかいう懇意の男に依頼した...
夏目漱石 「門」
...西陣の織物を一手に捌(さば)いた本家福屋の番頭から仕上げた善兵衛が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「一人で捌(さば)いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おはま そんな男の捌(さば)きが付けられないでどうなるものか...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...その五万を捌いた年月は三十年にわたっている...
服部之総 「福沢諭吉」
...その女商人の商品(しな)がさつぱり捌(は)けなくなつてしまつただよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...二束三文で売らせてもさっぱり捌(さば)けなんだと聞く...
南方熊楠 「十二支考」
...彼にそんな器用な捌(さば)きがつくかしらと疑いながら見ていた...
吉川英治 「三国志」
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