...綺麗に捌(さば)いてやろうと思って...
泉鏡花 「婦系図」
...黒髪で捌(さば)いた...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...自分の身上などを細々(こまごま)打明けて話すほど捌(さば)けていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...足下は一方に広告や売捌きに勉強して...
大杉栄 「獄中消息」
...売り捌(さば)かれたものはわずかに五匹にすぎず...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...捌(さば)けた調子で...
近松秋江 「狂乱」
...一つ戰車に身を托し庶子は手綱を取り捌き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...盗んだものの捌(は)け口(ぐち)まではわしは知らない」「おあやまりなさい」「あやまらない」「それじゃせっかく盗んでもつまらない」この時...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっかり帳消しにしようと捌(さば)けて来たのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを口を利いてやっと捌(さば)きをつけてやったのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...永い間仲間の盜んだ品を捌(さば)いたのでせう」平次の解つたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勝手に捌(さば)きはさせなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...関西でそのダイヤモンドを捌くつもりだったんだが...
久生十蘭 「魔都」
...第一は市の周囲にある農村に肥料として売り捌くこと...
火野葦平 「糞尿譚」
...建築、造園、教養、叡智、学問、そんなものに思いをひそめている人がいたらその人は庭をみながら柔かく教養、叡智の捌け口を、手つだってくれることに気づく...
室生犀星 「日本の庭」
...一日に六千個のてんぷらとフライを揚げて捌く...
山本周五郎 「青べか物語」
...一日に六千個のてんぷらとフライを揚げて捌(さば)く...
山本周五郎 「青べか物語」
...筒形の細い籠へ詰めたお遣い物が相当捌(さば)ける...
山本笑月 「明治世相百話」
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