...藤色の裾を捌いて...
泉鏡花 「婦系図」
...世上過ってこれを大岡捌(おおおかさば)きの中に編入しているのは...
江見水蔭 「備前天一坊」
...何か物産一手捌きの御役目でも仰せつけられた方が...
江見水蔭 「備前天一坊」
...ひそかにこれを売り捌(さば)いていた男なのです...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...紅布(ミウレタ)の捌(さば)き...
谷譲次 「踊る地平線」
...この新しい体験のもとでは捌くのが困難な問題にぶつかっていた...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...わざと捌(さば)けた伝法(でんぽう)な口の利(き)きようになって...
近松秋江 「狂乱」
...盗んだものをどう捌くか話をしたことがあります...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...よく捌(さば)いてくれた...
徳田秋声 「縮図」
...片手落の捌きはできぬから...
直木三十五 「南国太平記」
...そこは財産のある方から幾らかの手切が出るといふ捌きになる...
長塚節 「芋掘り」
...刻下の事件をありのままに見て常識で捌(さば)いて行くよりほかに思慮を廻(めぐ)らすのは能(あた)わざるよりもむしろ好まざるところである...
夏目漱石 「琴のそら音」
...捌(はち)話が極まって...
森鴎外 「雁」
...拾捌(じゅうはち)末造がお玉に買って遣った紅雀は...
森鴎外 「雁」
...白粉の鬱陶しい香(にお)いと捌口のない炭酸瓦斯(ガス)の匍匐(ほふく)...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...陽溜(ひだま)りでせっせと割り竹を捌(さば)いていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...お一つ」と一人の子が巧みにお手玉を捌(さば)いている...
山本周五郎 「さぶ」
...針と糸を迅速に捌(さば)き働かせつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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