...ここでしかし私は問題を正しく捉えるために...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...俄(にわ)かにその意味を捉えることは出来なかったけれど...
江戸川乱歩 「悪霊」
...私はなぜかクモの巣の糸を集めて捉えるという方法を当時知らなかった...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...突然肩を捉えるものがある...
田山花袋 「一兵卒」
...却って初めて三者の間の相関的な交互の動的連関を捉えることを企てる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...形態は、個々事物の内容を、何等か総体として、而も依然現実内容として、捉える処の、通路である(形式的な総体は一つの理念であり、従って現実内容とは無縁であった)...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...即ち物自体をカントの「物自体」としてではなくて吾々に従って「物質」(哲学的物質)として捉えるならば...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...実在をかくありのままに捉えるという直接性を云い表わすべく...
戸坂潤 「辞典」
...この関係は風俗を認識の問題として捉えるのに...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...捉えるべき機会を捉え損ねた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...然し文学者にとって形態を捉えることが如何に困難なことであるか...
豊島与志雄 「形態について」
...ウージェーヌはタイユフェール嬢の密かな眼差しを捉えることが出来た...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...影武者を使うといわれている本尊を捉えるには...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...行為を環境における行為として捉えることによって次第に歴史的見方に近づいてきたが...
三木清 「哲学入門」
...どんなに深く人の心を捉えるものであるかということを...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...その上はえとりぐさの奴は濡れた紙片をつけてやると欺されて捉えるけれど...
蘭郁二郎 「植物人間」
...それをはっきりと捉える方法はないものであろうか...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その意志を捉えることに全力を傾注したフロイスの炯眼は...
和辻哲郎 「鎖国」
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