...ここでしかし私は問題を正しく捉えるために...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...兇悪な犯人を捉える際には...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...大使をなぜ捉えるのですか」一刑事が不服顔に答えた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...之に反して(唯物)弁証法的論理学は存在を運動のままの姿に於て捉えることが出来また捉えねばならぬ(蓋し弁証法に於ける矛盾とは...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...思惟自身ではなく寧ろ思惟された諸思惟物(Gedankendinge)間の関係として捉えるに過ぎないのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...哲学の方法を論理という骨髄から大綱に従って捉えるためには...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...実在をかくありのままに捉えるという直接性を云い表わすべく...
戸坂潤 「辞典」
...古本屋で本を眺めながら色々の想念を捉えることが楽しみだ...
戸坂潤 「読書法」
...私を最も捉えるのはこの間の消息である...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...私はそれを捉える術もなく...
豊島与志雄 「書かれざる作品」
...」ちらと動いた彼女の眸の光を捉えると...
豊島与志雄 「人の国」
...全知全能の神を完全に捉えることはできない...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...その影を捉えることができない...
中里介山 「大菩薩峠」
...この無限に放写する第四次元の生活を捉えるのだ」というのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...この訪問中にいかにも優しげに発せられた幾つかの言葉は捉えることが出来た...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...我々はフェンシングの上級者が胴鎧の総ての切れ目を巧みに捉えるのを見て感嘆させられるところのあの突きと引きの柔軟さを彼の中に見ることが出来るのだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...単に客観的に捉えることのできぬもの...
三木清 「哲学入門」
...彼は(おとし)をかけて小鳥を捉えるのが上手であった...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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