...あの手堅い壮大の感銘は到底はつきりとは捉へられません...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...といいさまお藤の手を捉(とら)うれば...
泉鏡花 「活人形」
...ピチピチ生きている人間を捉(とら)えてやる仕事でその観察点も現代人の心臓を突き刺すほどの鋭さがあるところに...
海野十三 「階段」
...「捉(つかま)えてくれ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...足(あし)を捉(とら)えて穴(あな)の中(なか)に引込(ひきこ)んでしまうのだ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...捉えん術もなかった...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...私は波多野洋介を捉えた...
豊島与志雄 「小説集「秦の憂愁」後記」
...髣髴として把捉し得たる者なることは...
内藤湖南 「敬首和尚の典籍概見」
...全知全能の神を完全に捉えることはできない...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...暗(あん)にその瞬間を捉(とら)える注意を怠(おこた)らなかった...
夏目漱石 「行人」
...たって捉まえても成敗のいたしようがありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...更衣(ころもがえ)の季題で捉(とら)えたところに...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...この野郎にふん捉まるのか...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...鼠を捉えんとする猫のように...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...同時にまた超越的非連続的に捉へられないといふことである...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...形は単に客観的に捉えられ得るものでなく...
三木清 「哲学入門」
...我々の捉え得るものが絶対的意味をもつのでなければ...
三木清 「哲学入門」
...今日の庶民の気もちを捉(とら)えた大きな素因(そいん)があるものと観(み)られた...
吉川英治 「新書太閤記」
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