...私はしかしここに注目すべき一つの事実を捉(とら)えることができるように思う...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...故に容易に捕捉しがたいものである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...始て詩神の雲髮を捉みて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...新聞記者に捉(つかま)つて...
薄田泣菫 「茶話」
...「君お願ひだから遣(や)つて来て僕を捉(つか)まへて呉れ...
薄田泣菫 「茶話」
...捉へられやうとする時にはいつも平気で捉へられるやうな...
田山録弥 「黒猫」
...昨日の一部しじゅう――お茶のときの会話、妻、ソーボリ、夜食、私を捉えた恐怖、それを思うと私はせつなくてならず、そうした物ごとを一いち思い出させる環境から、間もなく脱け出せるのだと思うと嬉しかった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...このような様々な形態の下に弁証法が捉えられる時...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...エルキュルこれを見ていたく笑ひてひつ捉へ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...何しろ人間一生のうちで数えるほどしかない僅少(きんしょう)の場合に道義の情火がパッと燃焼した刹那(せつな)を捉(とら)えて...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...いわゆる文明社会に住む人は誰を捉(つか)まえてもたいてい同じである...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...そして段々と強い感情に捉えられていった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...しっかりと私の心を捉える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...」蟒は又袂を捉へて放さない...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...そのあるがままの姿において捉える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰が聞いてもその意味を捉えやすい...
柳田國男 「地名の研究」
...誰を捉えても倅といった...
柳田国男 「雪国の春」
...把捉者はすでに解脱している...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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