...あれがあいつのもう一つの姿なのだ」「捉えるのですか」「イヤ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...帰りしなに雪子が病室の外へ送って来た隙(すき)を捉(とら)えて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...初めてその程度の素粒子を捉え...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...前から捉えるに易(やす)くして...
中里介山 「大菩薩峠」
...掻きさぐり一つ捉り來て...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...猶(なほ)麕身(きんしん)牛尾(ぎうび)馬蹄(ばてい)のものを捉へて麟(きりん)といふが如し...
夏目漱石 「人生」
...「今度は是非捉(つか)まへて下さいよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(振り払う伊兵衛を又捉えて引戻す)おみな (夫の大事と引返し...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...したがつて歴史に於て把捉することによつて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...我々はこれをもつて客體的なものを主體的なものとの關係に於て把捉しようとする彼等の努力と解することも出來る...
三木清 「歴史哲學」
...一抹のきれいな雲に似た心の動きをよく捉えたものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...扇をそのままにさせて手をお捉(とら)えになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...同じように捉えるのだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのあるがままの姿において捉える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その頃から御指導を仰いでおりました私との二人を捉(つか)まえては...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...自己の錯覚に捉われてゆくばかりで...
吉川英治 「江戸三国志」
...西岸の夏侯軍を捕捉し...
吉川英治 「三国志」
...いつか花房助兵衛の心をまったく捉(とら)えていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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