...黄金(こがね)くしげのひとすぢを肩に残しゝ「若き世」や「死出(しで)」の挿頭(かざし)と...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...幼少の折より挿頭(かざし)の花...
二葉亭四迷 「浮雲」
...薔薇(ばら)の花挿頭(はなかんざし)を(さ)したばかりで臙脂(べに)も甞(な)めねば鉛華(おしろい)も施(つ)けず...
二葉亭四迷 「浮雲」
...大形の薔薇(ばら)の花挿頭(はなかんざし)を挿(さ)し...
二葉亭四迷 「浮雲」
...じれッたそうに挿頭(かんざし)で髪を掻(か)きながら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...御挿頭(かざし)の台は沈(じん)や紫檀(したん)の最上品が用いられ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...挿頭(かざし)の台は沈(じん)の木の飾り脚(あし)の物で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...挿頭(かざし)の造花は秋の草花といっしょになったように見えるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...悔(くや)しくもつみをかしける葵(あふひ)草神の許せる挿頭(かざし)ならぬにこんな歌が口ずさまれた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もろかづら落ち葉を何に拾ひけん名は睦(むつ)まじき挿頭(かざし)なれどもこんな歌をむだ書きにしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...挿頭(かざ)す若公達(きんだち)に引き立てられて見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...山桜にほふあたりに尋ね来て同じ挿頭(かざし)を折りてけるかな野を睦(むつ)まじみ(ひと夜寝にける)というような御消息である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...挿頭(かざし)折る花のたよりに山賤(やまがつ)の垣根(かきね)を過ぎぬ春の旅人野を分きてしもこれが美しい貴女(きじょ)らしい手跡で書かれてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...去年の春の挿頭(かざし)の花の歌の贈答がお思い出されになるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...つてに見し宿の桜をこの春に霞(かすみ)隔てず折りて挿頭(かざ)さん積極的なこんなお歌が宮から贈られた時に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...五百は呼名は挿頭(かざし)と附けられた...
森鴎外 「渋江抽斎」
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