...ヒールセマン等英仏独蘭の稀覯書肆から出版した各種の稀覯書目録(欧羅巴の稀覯書肆の特別刊行の書目は細密なる分類を施こし且往々解題を加え或はファクシミルを挿入する故書史学者の参考として最も珍重すべきものである...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...』私はあわててこういう言葉を挿入する必要を感じた...
谷譲次 「踊る地平線」
...他のものといっしょにして年月の順に挿入することにした...
寺田寅彦 「柿の種」
...その註疏(ちゅうそ)もまた彼の挿入する所なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...特に機関説を不当とする旨の明文を挿入することを強請した程...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...被投より投企への一瞬一瞬脱落する存在的時間が実存在と現存在の隙虚に挿入する極限的切断面として考えられる...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...又日本文を読み得る或外国人には矢張り現代の青年作家が日本文の間々(あひだ/\)に挿入する外国語の意味が...
永井荷風 「虫干」
...むつかしい字をちよい/\辞書をくつて挿入するのもいけない...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...多くの色々な方法(ヒルを子宮頚管に挿入する...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...思ひがけない偶発事件などを挿入することを許さなかつた...
平林初之輔 「文学方法論」
...大正時代の喜歌劇(当時既にオペレットと称していた)「カフエーの夜」を一幕挿入することになって...
古川緑波 「清涼飲料」
...小説体の如くに会話などを挿入する日記などを書いてゐた...
牧野信一 「熱海線私語」
...*その決闘の原因を叙述する代りに次の一文を挿入する...
牧野信一 「歌へる日まで」
...今私がこゝに挿入することが出来ると...
牧野信一 「環魚洞風景」
...読者が私の行った計算の根拠がわかるようにここに挿入することにする...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...若し一週間で通じなかったらまた改めて挿入するということにし...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...ここにこれを挿入するといった約束をすてる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここにいろいろ私的なことを挿入することを少しもはばからない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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