...また今とりつつある上官(じょうかん)の処置に異議(いぎ)を挿(はさ)もうという風でもなく...
海野十三 「赤外線男」
...解剖学だのの奇怪な説話と挿絵(さしえ)に富んでいる書物を...
谷崎潤一郎 「秘密」
...本文挿絵は道柳子図して予に贈らる于時昭和辛未年夏日於高野山千手院谷しるす...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...その中に炭の棒を挿し込んでこれに強い電流を送り...
寺田寅彦 「話の種」
...」(Notes sur l'art japonais)種彦(たねひこ)の小説『田舎源氏(いなかげんじ)』の挿絵(さしえ)並(ならび)にその錦絵(にしきえ)は共に国貞の描く所にして今日(こんにち)なほ世人に喜ばる...
永井荷風 「江戸芸術論」
...萩(はぎ)の花をたくさん挿(さ)した...
夏目漱石 「永日小品」
...薔薇(ばら)の造り花がセゼッション式の一輪瓶(いちりんざし)に挿(さ)してあった...
夏目漱石 「行人」
...側(そば)にあったヴィンケルマンの『希臘(ギリシャ)芸術模倣論(もほうろん)』の挿絵(さしえ)をパラパラとめくった...
原民喜 「壊滅の序曲」
...挿画にでもピストルはかきたくないと松野氏も言っていたように記憶する...
平林初之輔 「伊豆の国にて」
...アントニーの酒に就いての挿話を批評したいが...
牧野信一 「ひとりごと」
...これは挿木でよく活着するだろう...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ざんぎり何とかというような毒婦ものでもひもといたらきっとこういう寄席のしじまは挿絵に見られる)から...
正岡容 「寄席行燈」
...看護婦は挿入物を取り除けば痛みがとまるのであるから注射してもその効力はない...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...それぞれに紅と白の桃の花が美しく挿し並べて在ったが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...只胸に薔薇(ばら)の花が挿してないばかりである...
夢野久作 「暗黒公使」
...ここに一つの挿話がある...
吉川英治 「私本太平記」
...髪の根元に一本挿(さ)された...
吉川英治 「新・水滸伝」
...色を作す」という一句を挿入し...
和辻哲郎 「孔子」
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