...その挿話は前から清逸の心を強く牽(ひ)いていたものだった...
有島武郎 「星座」
...花は丁(ちょう)ど挿(さ)してなかつた...
泉鏡花 「印度更紗」
...故障の真空管のあとに挿しこんだ...
海野十三 「地球要塞」
...それから下から上に向って火掻き棒をズーッと挿しこみ...
海野十三 「蠅男」
...こんなかっぽれの小さい挿話(そうわ)でも...
太宰治 「パンドラの匣」
...御簾(みす)の隙間へ手を挿し入れて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...鍵が戸の内側に挿さっておらず...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...挿絵をみると主人公の太鼓手は撥(ばち)をあげて胸にかけた太鼓をうちながら後れる味方をしりめにかけて進んでゆく...
中勘助 「銀の匙」
......
中島敦 「河馬」
...画は一輪花瓶(いちりんざし)に挿(さ)した東菊(あずまぎく)で...
夏目漱石 「子規の画」
...小説体の如くに会話などを挿入する日記などを書いてゐた...
牧野信一 「熱海線私語」
...この人往々この種の句を挿(はさ)んで雄壮なる歌をだいなしにする癖(くせ)有之候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...どうして明の染附と共に讃えないであろうか(挿絵第五図)...
柳宗悦 「工藝の道」
...窓という窓に挿んで...
柳田国男 「雪国の春」
...花樹の苗に挿された副木のような...
山川方夫 「昼の花火」
...そのお水挿(みずさし)に用いておられるのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...殿中の廊下には、たくさんの花桶(はなおけ)が並べてあって、各が心まかせに、好みの花を摘んで、挿(い)けたり、家土産(づと)に戴いて帰った...
吉川英治 「日本名婦伝」
...商品の主な物は、石鹸類、髪油、チック、安香水、生地の櫛、塗り櫛、白粉、口紅、化粧水、鬢(びん)ツケ、中挿し、髷(まげ)形、入れ毛と、数知れぬほど種類があり、その上に少女向きの花簪(はなかんざし)から、ザンザラ、根がけ、ちんころ、の類まで備え、抽斗全部を開けて並べれば、小間物屋の縮小がすぐ覗けるという配合と種別が上手に仕組んである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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