...そして挿(さ)してある花まで同じ淡紅色のカーネーションだった...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...髱(たぼ)の所へ非常に大きな白鼈甲(しろべっこう)の簪(かんざし)を挿して...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...(續出)●コロボックル風俗考 第七回(挿圖參看)理學士 坪井正五郎●利器以外の石器石器とは石を以て作(つく)りたる道具(だうぐ)の總稱(そうせう)なるが...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...ずんどのなかへ花を挿(さ)しているのを...
徳田秋声 「あらくれ」
...文房具屋で買った一輪挿(ざ)しに...
徳田秋声 「仮装人物」
...その役者から貰った簪(かんざし)を挿(さ)して...
徳田秋声 「爛」
...火事場からお巡りさんが迷子の手をひいてくる挿絵の泣いてる子の頭から無茶苦茶に後光がさしてお巡りさんの眼玉がはちきれさうに大きくなつてゐた...
中勘助 「銀の匙」
...ウィリアムの甲の挿毛(さしげ)のふわふわと風に靡(なび)く様も写る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...その尖に件(くだん)の毒を傅(つ)けて中に逆さまに挿し入れ蔵(おさ)め置き...
南方熊楠 「十二支考」
...美貌の源氏が紫を染め出したころの白菊を冠(かむり)に挿(さ)して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...くやしくも挿(かざ)しけるかな名のみして人だのめなる草葉ばかりを今日の源氏が女の同乗者を持っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんどは辞書の中へ挿み込んだ...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...博士はカテーテル挿入の苦痛は...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...昔の神領七千石の地の四辺に榜示の幣(へい)を挿す...
柳田國男 「地名の研究」
...大切なタマ網を腰巻の紐に挿すや否や...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...その一挿話というのは...
吉川英治 「私本太平記」
...私の作品上の構想だの創作のための架空な挿入などを...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...ボートルレは鍵を挿し込んで静かにした...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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