...皿の中の珍味を挾(はさ)まうとしたが...
芥川龍之介 「南京の基督」
...從て手古奈には勿論忍男に對しても恨の念を秋毫も挾まぬのである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...厚い洋書の中にその羽根を挾まれて...
大杉栄 「続獄中記」
...唐人に至りて始めて經典に疑問を挾むの風が起り...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...宋代に至つては經書の本文にも疑問を挾むことが許さるゝやうになつた...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...兩刀は手挾(たばさ)んでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その間に疑ひを挾むべくもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...店火鉢を挾んで何やら六つかしい顏をして居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見附と見附に挾まれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...帶に挾(はさ)んだ木の札を拔きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...機翼の下にハイベルクの大氷河を挾んだ...
久生十蘭 「南極記」
...いままで兩側から灌木に挾まれながらSの字を描いてゐたその細い道が一軒のコッテエヂの前にひらけ...
堀辰雄 「巣立ち」
...果して正兵衞は眼をきよろんとさして言葉を挾んだ...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...挾粉白...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...敢て恣(ほしいまゝ)に異議を挾(さしはさ)まうとはしない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一丁程大石の挾路(みちをさしはさむ)所あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...新しい小さな紙挾みの中に...
夢野久作 「少女地獄」
...自分の意慾を欲するまま書いて僞りや挾雜を交じへないといふのが...
吉川英治 「折々の記」
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