...渠は顎を明けて挾みの手ごたへを受け...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...僕はトンボの羽根を本の間に挾んでおさえて置いて...
大杉栄 「続獄中記」
...互に河を挾んで對(むか)い立つて挑(いど)み合いました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...帯の間に挾んで持ってたものらしい...
豊島与志雄 「好意」
...それだけのものが淋しく置かれた冷い卓子(テーブル)を挾んで...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...何だか奥歯に物の挾(はさ)まっているような心持がして...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...兄も僕に對して些つとも疑念を挾まぬやうであつた...
長塚節 「開業醫」
...つまりは行々(ゆく/\)自分のものにするつもりだつたので御座います」平次の説明は疑ひを挾(はさ)む餘地もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んか變な道具を懷ろへ入れて行きましたよ」小僧の直吉が口を挾みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んの疑ひを挾む餘地もなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...配偶(つれあひ)の當てでもあるのか」平次は唐突な問ひを挾(はさ)みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――お紋の部屋を挾んで奧は嫁のお香さんと姪のお雪...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その上叱り手がありませんから」と奧齒に物の挾まつたことを言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何やら手拭に包んで帶の間に挾んで居りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...両大腿(だいたい)部に挾(はさ)まれて屍体の膝のあたりまで真赤に流出していた...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...路で拾って挾んで来た小石が...
柳田國男 「日本の伝説」
...水が冷たいのと巨木の間に挾まれてゐるのと...
吉江喬松 「霧の旅」
...万太郎がすばやく挾(はさ)んだ一言には...
吉川英治 「江戸三国志」
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