...更に幾度か挽いたれど...
泉鏡花 「紫陽花」
...彼らの荒れたる国を挽回(ばんかい)したのであります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...わたしの家を作ったとき挽きおとした材木切れのはしに載せてわたしの火の前で焼いたのだから...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...挽割麦(ひきわりむぎ)を常食にして...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...六桶も挽けば百貫からの重荷(おもに)だ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ネルロが粉挽屋のところを通った時は...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...しかしてこの衰勢を挽回(ばんかい)せしめたるものは実に役者絵中興の祖と称せらるる勝川春章(かつかわしゅんしょう)なりとす...
永井荷風 「江戸芸術論」
...卵屋でも此晩蕎麥粉を挽いてる所であつた...
長塚節 「芋掘り」
...小僧 (木挽を呼びにくる)きのう挽いた栂(つが)が寸法違いだというぜ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...木挽町(こびきちょう)の芸者になり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...すなわちカイノゴ挽きは楽な仕事ではなかったのである...
柳田國男 「食料名彙」
...豪胆な木挽(こびき)などが退屈のあまりに...
柳田国男 「山の人生」
...堺町や木挽町の劇場が...
山本周五郎 「山彦乙女」
...自作の挽詩(ばんし)を棺前(くわんぜん)で読んだが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...驢馬の心では重い物を挽いて長い路を前進してゐる積りであらうが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...頽勢(たいせい)挽回の大作戦会議をこらしていた...
吉川英治 「三国志」
...木挽の小屋が集まっているのも道理である...
吉川英治 「宮本武蔵」
...木挽町(こびきちょう)っていうのかい」「そうさ」「なあんだ……」「人に教えてもらって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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