...すなわちエールステッドが電流によって磁針の振れることを発見した年である...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...あり振れたアイスとしてであつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼女等はそれが御巡覧の先振れでもある様に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...」と言ひ、すぐ眼の前に浮ぶのは、あのまじめなお婆さんの顏と、おごそかな聖人の顏で、ああ、これは、とんだ事になつた、あの人たちは未だ私を叱つた事は無いけれども、しかし、どうも、こんなにおそく歸つたのでは、どうも氣まづい事になりさうだ、えい、お酒はもう無いか、と瓢を振れば、底に幽かにピチヤピチヤといふ音がする...
太宰治 「お伽草紙」
...ゲレーニャの老將兜打振れば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そこで例の見舞い客に振れ舞う土瓶らの茶碗酒を我々にも飲ませたが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...竜之助が、もう少し如才(じょさい)なく詫(わ)びをしたら、或いはそれで負けてもらえたかも知れぬ、またこの店の亭主が、もう少し情けを知った人ならば、それで我慢(がまん)したかも知れぬ、しかしながら、竜之助は誰に向ってもするように、ない袖は振れぬ、ないものは払えぬというのが不貞(ふて)くされのようにも取れば取れるので、勘定高い亭主が承知しない...
中里介山 「大菩薩峠」
...嫌いなひとはきっと落ち振れるものと信じている...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...おれは手前じゃないぞと振れてあるく代りに被(かぶ)っているのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お屋敷の皆樣の荷物を調べさせて頂きます」始めからかう言つた振れ込みで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...潮鳴りの音を聞いたか!遠い波の叫喚を聞いたか!旗を振れツ!うんと空高く旗を振れツ元気な若者達がキンキラ光つた肌をさらしてカラヽ カラヽ カラヽ破れた赤い帆の帆縄を力いつぱい引きしぼると海水止めの関を喰ひ破つて朱船は風の唸る海へ出た!それツ! 旗を振れツ!○○歌を唄へツ!朽ちてはゐるが元気に風をいつぱい孕んだ朱船は白いしぶきを蹴つて海へ!海の只中へ矢のやうに走つて出た...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
......
林芙美子 「新版 放浪記」
...エッゲは上下に振れている...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...「振れ舞ふよか振れ舞はれた方が好(え)えね...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...らっぱなどという消防関係の男たちがしじゅう植峰に出入りしていたがみんな意気振れば意気ぶるだけ田舎者ばかりで...
牧逸馬 「舞馬」
...これが木剣のように自由に振れるかしらということが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...そうたやすくは振れない物なので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...さても見事になあ振って振りこむ花槍は雪かあらぬかさっさ ちらちら白鳥毛振れさ どっこい「お履物(はきもの)を――」「殿様...
吉川英治 「無宿人国記」
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