...長い鬣(たてがみ)をさっと振るうと...
芥川龍之介 「偸盗」
...説教すべき坊さんが拳骨を振るう時代になって来たのであります...
石原莞爾 「最終戦争論」
...竹ざおを振るうてはたたき落とすのである...
寺田寅彦 「花物語」
...それ!」ホームズが馬に鞭を振るうと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...湾を隔つる桜山は悲鳴してたてがみのごとく松を振るう...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...人間的生存そのものに対して生殺与奪の力を振るう云わば牧畜的統制にさえなるのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...こうした事情では一向ジャーナリストとしての腕を振るうことが出来ない...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...クリストフは家の中で一種の家庭的主権を振るうようになった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...四 官憲再び権力を振るうファンティーヌは市長が彼女を奪い取ってくれたあの日いらいジャヴェルを見なかったのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...腕前なんて振るう必要なんかありません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...この中で彼は人間が他人の上に権力を振るうことを否定し...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いうことが振るうちょるばい...
火野葦平 「花と龍」
...お上の御用とあればばかに威光を振るうのみならず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...他人の家でグラントが暴力を振るう事はなかろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...暴力を振るうのは思いとどまった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...再び振るうことができなかった...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...翼生えた若い極醜女で、髪も帯も、蛇で、顔円く、鼻扁(ひら)たく、出歯大きく、頭を揚げ、舌を垂れ振るう...
南方熊楠 「十二支考」
...そうしてその殻を破るために鉄槌を振るうがいい...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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