...自分たちの家族のこれからの身の振り方に就いては殆(ほとん)ど何も考えぬのである...
太宰治 「薄明」
...首の振り方から歩き方が羊と違った荒あらしさを持っていた...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...おけつの振り方は関さんが一番うまいよ」「そりゃそうさ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...自分の体の振り方をつけた方がよかないかね...
徳田秋声 「新世帯」
...身の振り方に困ったとか...
中里介山 「大菩薩峠」
...おもむろに身の振り方をつけようと覚悟しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...身の振り方をきめようとの要心と見える...
中里介山 「大菩薩峠」
...「身の振り方」を決するために必要欠くべからざる思惟の季節であつたのだし...
中原中也 「我が詩観」
...乞食をするより外に身の振り方の工夫もつかなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな因業な人間はありゃしません」「そんなことはあるまいよ」「何とか身の振り方の付くようにと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あの日は兄と一緒に板橋の親類へ身の振り方の相談に参り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この胸の苦痛を語りて徐(おもむ)ろに身の振り方を定めんものと今度漸く出奔(しゅっぽん)の期を得たるなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...身の振り方を相談した...
正岡容 「わが寄席青春録」
...あなた様をたずね身の振り方をつけるようなことなぞは...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...又はお尻の振り方なぞいう...
夢野久作 「鼻の表現」
...妊娠(みごも)って居りはせんか?』『まさか』『いや』自信のある首の振り方だった...
吉川英治 「御鷹」
...お通の方は姉の身の振り方を家綱に頼んだのである...
吉川英治 「剣難女難」
...身の振り方を、生涯の落着きを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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