...またいつものようなありきたりの道徳論を振り回すと思いながら...
有島武郎 「或る女」
...たとえば暗中に振り回す線香の火のような場合ならば網膜の惰性のためにその光点は糸のように引き延ばされて見えるのであるが...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...神前で紅白の布を巻いた棒を振り回す儀式もあったが...
寺田寅彦 「田園雑感」
...無念とばかりに手を上げて振り回す...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...そしクリストフが振り回す拳固(げんこ)をも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どなり叫び狂い杖(つえ)を振り回すその気短かできびしい元気な老人は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...サーベルを引きずって歩く奴(やつ)よりサーベルを振り回す奴の方がまだしもいいかもしれん...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」二 行進中のガヴローシュ街路のまんなかで手に撃鉄のないピストルを持って振り回すことが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まだこの続きが一冊あるはずだ」と与次郎が青い平たい本を振り回す...
夏目漱石 「三四郎」
...振り回す鞭(むち)のようにしわっても...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...指にひっかけ振り回すと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...それを振り回す(凄く振りまはすので裸形の男と服の人物が格闘してゐるみたいに見える...
牧野信一 「朝居の話」
...タンバリンを振り回すメイ子を中心にして酒場の連中がグルリと手をつないでカロルを踊つてゐたところ...
牧野信一 「酒盗人」
...あんまり年上を振り回すと...
森本薫 「華々しき一族」
...年上を振り回すのだけは勘弁して戴きたいものですね...
森本薫 「華々しき一族」
...クラブ(徳利形の木製具)など相当重い奴を大汗になって振り回す...
山本笑月 「明治世相百話」
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