...ハッと駭(おどろ)いて振りかえると...
海野十三 「崩れる鬼影」
...そこでバラは一行の方を振りかえり...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...客を振りかえさすことさえ出来なかった...
太宰治 「魚服記」
...それから振りかえって楓の梢にむらがる烏を見上げ...
太宰治 「竹青」
...蒲留仙は振りかえって後の人家の屋根越しに見える丘に煙管をさす...
田中貢太郎 「涼亭」
...いっそ、地の底までもと思ったのに、着いたところは、又さっきの部屋で、男女二人は、まだ抱(だ)きあっていて、余計、堪(たま)らなく、飛びだそうとした刹那(せつな)、ふいに、その若い二人が、夢(ゆめ)の中のあなたとぼくのように、錯覚(さっかく)され、もう一度、振りかえり、見定めるため近づいてみようかとさえ思ったことでした...
田中英光 「オリンポスの果実」
...セレブリャコーフ 代金を有価証券へ振りかえて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...振りかえってみると葉子の姿が見えなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...諸君が一度諸君自身の生活を振りかえれば一目瞭然たるものがあるであろう...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...ひょろ松のほうへ振りかえり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...藤右衛門のほうへ振りかえり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...だしぬけに狐が三十郎の方へ振りかえって...
久生十蘭 「生霊」
...ナターシャの方へ振りかえった...
久生十蘭 「地底獣国」
...「トキどの――玉目さまの」「なに?」ぱちゃンと足をおとして阿賀妻はうしろを振りかえった...
本庄陸男 「石狩川」
...醜くあぶら汗をうかべた顔が振りかえった...
山川方夫 「その一年」
...振りかえると、赤壁の火光もようやく遠く薄れている...
吉川英治 「三国志」
...「おうっ……」年景は、振りかえって、ぎょっとした...
吉川英治 「親鸞」
...ハッと振りかえった途端に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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