...梢(こずえ)を鳴らし枝を振う...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...馭者の振う長い鞭をその女神の蛇の髪に喩えたのである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...士気漸(ようや)く振うの時に会し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...腹一杯天下の正気を振うべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...鋸や斧を振うべき...
豊島与志雄 「悪夢」
...彼がドン・キホーテ式に鎗(やり)を振うことを...
豊島与志雄 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...東京日日の諸紙毒筆を振うこと最甚しく...
永井荷風 「申訳」
...料理主任の金椎は一世一代の腕を振うところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「もう大いに力を振うというどころでなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ますます老豪の精神を振うて世界の人民に対(むか)ってその抱懐するところを訴え...
穂積陳重 「法窓夜話」
...後にも先きにも川村君の腕を振う独壇場であった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...歳月も力を振うことなくして流れ去りました...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...此頃大陸に銀翼を振う処の皇軍海陸の荒鷲が...
光田健輔 「小島の春」
...今もメキシコで僧がこの権を振う所ある由...
南方熊楠 「十二支考」
...暴力を振うのは宜(よろ)しくない...
森本薫 「華々しき一族」
...またご威光もさらに振うというものではございますまいか」と...
吉川英治 「三国志」
...「勝ち目のない戦いに益なき死力を振うよりは...
吉川英治 「三国志」
...衆の中で余り多弁を振うは悪いと考えてきた」「なぜだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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