...余君穀民が局票の上へ健筆を振うのを眺めた時は...
芥川龍之介 「上海游記」
...二本の腕で刀を振う人は見受けなかった...
石川欣一 「山を思う」
...そこへ向って葉を振うと...
岩野泡鳴 「猫八」
...着物を脱いで打ち振うまでもござらぬ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...其小帝国内に猛威を振うている...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...衣を振う万里の道...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...先生前(さき)に斃(たお)れて弟子後に振う...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...鋸や斧を振うべき...
豊島与志雄 「悪夢」
...東京日日の諸紙毒筆を振うこと最甚しく...
永井荷風 「申訳」
...おぞけを振うらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつかは一かどの弁護士になって懸河(けんが)の弁を法廷で振うつもりでいた...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...笑うべき迷信の偏見が道徳に対して腐敗堕落的権威を振うことはなくなると述べた後...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かげで軍事的暴圧を振うのです...
宮本百合子 「逆襲をもって私は戦います」
...貸座敷の主人はいかに色を壮(さかん)にし威を振うとも此等(これら)の雑輩に長たるものに過ぎない...
森鴎外 「細木香以」
...暴力を振うのは宜(よろ)しくない...
森本薫 「華々しき一族」
...「勝ち目のない戦いに益なき死力を振うよりは...
吉川英治 「三国志」
...衆の中で余り多弁を振うは悪いと考えてきた」「なぜだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...一匹の牛が皮の前掛を振うか...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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