...二本の腕で刀を振う人は見受けなかった...
石川欣一 「山を思う」
...そこへ向って葉を振うと...
岩野泡鳴 「猫八」
...あたかもドンキホテが風車に対して剣を振うているのと同様で...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...彼がドン・キホーテ式に鎗(やり)を振うことを...
豊島与志雄 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おぞけを振うらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...料理主任の金椎は一世一代の腕を振うところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...有形の棍棒を振うことは...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...新に浴する者は必ず衣を振うとは...
福沢諭吉 「徳育如何」
...巨人(チイタン)の槌(つち)を振う山が眠っているばかりだ...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...ますます老豪の精神を振うて世界の人民に対(むか)ってその抱懐するところを訴え...
穂積陳重 「法窓夜話」
...老中も怖(お)じ気(け)を振うとかいうことですが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かく他の諸動物に勝(すぐ)れて多勢で威を振うを見て...
南方熊楠 「十二支考」
...すべての様子が皆若者達が暴威を振うに適した状態にあった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...常人(じょうじん)の上に振うていた精神的威力など...
柳田国男 「木綿以前の事」
...意のままに機略を振うことができたのである...
吉川英治 「黒田如水」
...ひとたび覇者の自我が振うときはこの国にはこんな非道が平然と行われたのであった...
吉川英治 「三国志」
...日頃の腕を振うつもりじゃが」「大坂方ですか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一匹の牛が皮の前掛を振うか...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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