...そこへ向って葉を振うと...
岩野泡鳴 「猫八」
...余は大統領たるの職権を信ずるところに従って振うばかりである」ゼルコフ「きさまは気が変になっているんだ...
海野十三 「諜報中継局」
...梢(こずえ)を鳴らし枝を振う...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...五 暴威を振う神...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...尾を振うて游ぐ藻の仲間には...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...あたかもドンキホテが風車に対して剣を振うているのと同様で...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...大抵葉を振うて裸になり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかして英国のもっともその勢威を東洋に振うゆえんのものはインドあるがゆえなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...衣を振う万里の道...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...一方は鹿島の山に威を振うの光景を...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄い透明な羽根を縦横無尽に振う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...むしろ書を抛(なげうち)て一臂(いっぴ)を政治上に振うに若(し)かずとて...
福沢諭吉 「学問の独立」
...すべての様子が皆若者達が暴威を振うに適した状態にあった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...かげで軍事的暴圧を振うのです...
宮本百合子 「逆襲をもって私は戦います」
...「ええありません、そんな奇天烈(きてれつ)なまやかしものは、あっしゃあでえ嫌えでね、憚りながらこれでも辻駕を担いでまっとうに食ってるんだから、そんなももんがあみてえな物にゃあ用はありやせんッさ」「そんな愚かな、その、これはももんがあとかまやかしものとか、そんなその、……では聞くのだが、おまえの親父はなに者だ」「親父ってちゃんのことかい、ああ、ちゃんは銀造ってってね、この金太のちゃんは金兵衛というんで、どっちもいい人間だったよ、金太のちゃんはでこ金、おれのちゃんはやぶ銀ッて云われてたっけ、それッてえのがおれのちゃんは斜視(やぶにらみ)だったし金兵衛さんは、なあ金太」「うん、……おいらのちゃんは、かなりおでこだった、うん、かなりなもんだった」「いや、儂は親父の人相を聞いているのではないて、親父があるとすれば、親父の親父があるわけだろう、つまりおまえたちにとっては祖父という理屈のものだ」「ああそんな化物もいたようだ」「化物というやつがあるか、仮にも血を分けた祖父と孫、祖父は大親というくらいで、いかに無学文盲とは云いながら、……では聞くのだけれども、その祖父は名をなんといって、生れはどこだ」「おらあ手品使いじゃあねえから、じじいの人別(にんべつ)までは知らねえ」「なにが手品だ、どういう理屈で手品を使うんだ、ばかばかしい、云うことが一々……では聞くのだけれども、おまえたちの家は元来からの町人か、それともずっと先は武家とか公卿とか、或いはこの諸大名とかいう……」「うるせえなこの禿は、おらそんないかがわしいけだものたあ、ひっかかりはねえ、つまらねえいんねんをつけると承知しねえぞ」「なにを云うんだ、禿とはなんだ」吾助としてはむかついたわけである、「いかがわしいのはおまえのほうだ、儂も佐野源左衛門の末孫となってみれば、そこは家名のこともあるから忍耐するのだけれども、なんだおまえは、先祖も知らず家柄も血筋もわからない、それでも人間かえ、こ、な、なんだ、暴力を振う気か、こ、こ、そんな物を持ちやがって、この、……ひっ」吾助は表へとび出し、なにか一言ぴんとした言を云ってやろうとしたらしい、が、銀太が息杖(いきづえ)を持って出て来るようすであってみれば、ぴんとした言は断念したわけだろう、とりあえず泥溝板(どぶいた)を踏み鳴らして逃げていった...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...閣下のご高名が呉に振うにつけても...
吉川英治 「三国志」
...「勝ち目のない戦いに益なき死力を振うよりは...
吉川英治 「三国志」
...日頃の腕を振うつもりじゃが」「大坂方ですか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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