...余君穀民が局票の上へ健筆を振うのを眺めた時は...
芥川龍之介 「上海游記」
...思想界における反動的勢力の一翼としてその暴威を振うようになった...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...かの仏人レセップス氏は隻手を振うて難なくこれを決行し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...思い切った政治家的手腕を振うことの出来るのも尤もである...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...鋸や斧を振うべき...
豊島与志雄 「悪夢」
...鉄骨の頂上に登ってる男が槌を振う度に...
豊島与志雄 「白蛾」
...東京日日の諸紙毒筆を振うこと最甚しく...
永井荷風 「申訳」
...こいつが威力を振うと...
中里介山 「大菩薩峠」
...薄い透明な羽根を縦横無尽に振う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...案外権力と我意を振うのかも解りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「もう大いに力を振うというどころでなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...後にも先きにも川村君の腕を振う独壇場であった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それは激しい暴威を振う伝染病が過剰なるものを破壊するという要を排除してくれるのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...日常生活の上には重い力を振うようになるのが常です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...貸座敷の主人はいかに色を壮(さかん)にし威を振うとも此等(これら)の雑輩に長たるものに過ぎない...
森鴎外 「細木香以」
...士気はまた一だんと振うだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...せっかくの神技も振う折はありますまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...日頃の腕を振うつもりじゃが」「大坂方ですか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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