...野次馬の顏は自己告白の勇氣を挫くに足るものではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...名にし負(お)ふアンチクリストの力を挫く義軍(ぎぐん)の先驅(さきがけ)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...軍事ジャーナリスト志願者の前途の野心を挫くには持って来いなのだ...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...その勢いを挫く外に方法がなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...挫く音が聞え出した...
直木三十五 「南国太平記」
...そんなことは喜びと力にみちたこの小さな造物主の勇気を挫くことはできなかつた...
中勘助 「銀の匙」
...私までが腕を挫く騒ぎ...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...弥八 手前をここで叩ッ挫くからそう思え...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...忌々しい嵌木(はめき)の床でつるりと足を滑らして危なく鼻柱を挫くところだつたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...それに先だって足を挫くとは不心得の至りと言った...
南方熊楠 「十二支考」
...プロレタリア・農民の階級的攻撃を挫くために...
宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
...しかし基経にはそれを挫くだけのちからがあるかは...
室生犀星 「姫たちばな」
...何者と雖(いえど)も余を挫くことは出来ない...
山本周五郎 「青べか日記」
...何だって予を挫くことは出来はしない...
山本周五郎 「青べか日記」
...ぐずぐずしやアがると足の骨をぶっ挫くぞ...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
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