...馬琴の人物がドウあろうとも作家として日本が産み出した最大者であるは何人も異議を挟むを許されない公論である...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...何の疑いを挟むところもなかったのであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...」ジョーンズが横から口を挟む...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...「そんなものがいったい何になる?」と同居人は我慢ならないとばかりに口を挟む...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...その一枚を挟むのがかなり困難なのである...
外村繁 「日を愛しむ」
...その間一毫(いちごう)も利害得失の念を挟む余地はない...
西田幾多郎 「我が子の死」
...金五郎親方と岩吉さんの外には誰も入って来なかったようです」およのの言葉には疑問を挟むべき余地もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰も疑を挟むものはありません...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...バーンと天龍の川を挟む両岸の絶壁に木魂して古畳を突き倒し...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...チチコフが口を挟む...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しかしその話にも妹婿は疑いをさし挟むことを忘れなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...二本の指に挟むだ儘...
牧野信一 「痴想」
...その歌句がよく実況と合致し何等その間に疑いを挟む余地はないこととなる...
牧野富太郎 「植物記」
...いや、人気といった方がいい、小耳に挟む、路傍の人の話にも――「呆れたね」「どうしても、今自雷也だ」「奉行所も、手を焼いているッてじゃねえか...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...そのことばを小耳に挟むと...
吉川英治 「三国志」
...自分が作ったもののような振りしてさし挟むべきではない」という叱言だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...その一語を耳に挟むと...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...その渓を挟む両岸の木立のなかに眼覚むる様な色とかがやきとを点じて最も多く咲き混っているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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