...雄鶏のやうにあたりにきつと挑みかけるらしい眼つきをした...
薄田泣菫 「茶話」
...挑みかかるような様子で向きなおった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...まずこれをめがけて全身的に挑み――牛ってやつは紅いものを見ると非常識に憤慨するくせがある――かかっている...
谷譲次 「踊る地平線」
...老婆が若い男に挑みかゝる叙事などは批評の限りにあらずだ...
永井荷風 「来訪者」
...匍匐し、挑み、相撃ち、逃惑い、追跡する暗褐色の数万のグロテスクな海獣どもの咆哮と叫喚は、劈(つんざ)くような無数の海鴉(ロッペン)の鳴声と交錯し、騒々囂々(ごうごう)、日夜、やむときなく島を揺りうごかす...
久生十蘭 「海豹島」
...マンへ挑みかかった...
火野葦平 「花と龍」
...挑みかゝらうとするのであつた...
牧野信一 「夜見の巻」
...昨日渡世人の足を洗ったばかりという老侠へ止むないことから喧嘩を挑みかかる日本左衛門の意気地を叙した一席だった...
正岡容 「寄席行燈」
...ああして挑み合った恐ろしい光景が...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...これに挑みかかることをうるのみならず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同じような激しさで挑みかかり虚勢をはるのを見るのはいやだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この連之助へ挑みかかりたいような気持ちにさせられる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...へんに挑みかかる口調でいった...
山川方夫 「演技の果て」
...なにか挑みかかるような眼でこっちを見た...
山本周五郎 「柳橋物語」
...みずから馬を出して黄忠に挑みかかったが...
吉川英治 「三国志」
...その兄が道誉の挑みに乗って...
吉川英治 「私本太平記」
...思えば武庫川の日から今日はちょうど二十五日目だな」挑(いど)むものへ挑みを以て返すように...
吉川英治 「私本太平記」
...彼らは、精の続く限り、挑みかけ、鳴き立て、金切声をあげ、喉(のど)を嗄(か)らす...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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