...小金(こがね)を溜めた按摩めが...
泉鏡花 「歌行燈」
...其(そ)の怪力(くわいりき)の按摩(あんま)と...
泉鏡太郎 「怪力」
...按(あんずる)になだれは撫下(なでおり)る也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...按(あんず)るに和漢(わかん)三才図会(づゑ)寓類(ぐうるゐ)の部(ぶ)に...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ただし彼は効果を考えて過不足のないタッチを按配する器用な芸術家ではない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...お母さんに按摩(あんま)をしてあげたり...
太宰治 「千代女」
...政府側で責任をもって適当に按配すればいいではないかと云い始めた...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...按摩さん、呼んで来てほしい」時計の音がはっきり耳に響いて来る...
外村繁 「夢幻泡影」
...よい按配とは思われませんでしたわ」私と妻は階段を地下室へ降りて行く...
外村繁 「落日の光景」
...芭蕉のいはゆる正風(しょうふう)を称道したるは按(おも)ふに当時俳諧師の品性甚(はなはだ)堕落しつづいて俳諧本来の面目たりし軽妙滑稽の意義随(したが)つて甚(はなはだ)俗悪野卑に走りしを見て...
永井荷風 「江戸芸術論」
...岡っ引も罪が深いな」「按摩は?」「今頃は逃げ出したろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...按摩でもなきやあんなものは穿(は)かない」「そいつは氣が付きませんでした」「二人は馴れ合ひで伊八を殺し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...竊(ひそか)に按(あん)ずるに日本の耶蘇教も西洋の仏法も...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...お蕗は柚太の叔母で、灸と按摩と、そして骨なほしの施術者なのだが、余程耳が遠くて手真似でなければはなしが通じなかつた...
牧野信一 「剥製」
...院の食卓を按排する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...それから『和漢三才図会』に〈按(あん)ずるに秀郷の勇...
南方熊楠 「十二支考」
...地形的に頻りと按(あん)じ顔に...
吉川英治 「新書太閤記」
...女按摩のお吉(きち)が入ってきた...
吉川英治 「松のや露八」
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