...彼女は指金をつけている...
...私は指金を使って、簡単な装飾品を作った...
...指金は、古くから職人が使う道具だ...
...指金を使って正確に測ることができる...
...この指金は、銀製でできている...
...わが指金(ゆびがね)も滑(すべ)り落ちる...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...妙椿の指金(さしがね)で里見に縁談を申し込むようになっては愚慢の大将であるが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...あの改革案が岩村男の指金(さしがね)で無かつたら...
薄田泣菫 「茶話」
...今度は正文の指金で...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...お由羅の指金――)そう思うと...
直木三十五 「南国太平記」
...てっきりお絹の指金(さしがね)にちがいないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...それがおすがのお袋が指金で此間の晩も垣根の所にうろついて居たのはお袋がお安といふ女を連れて來て居たのだと思つて居るので親爺はもう心外で堪らぬのである...
長塚節 「芋掘り」
...これは勘定奉行矢部駿河守(やべするがのかみ)様の指金(さしがね)だ」「えッ」「お駒さん...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...何もかも平次の指金だったことを一毫(いちごう)の隠すところなく言ってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は一枚々々へ目印を付けるやうにとお願ひしました」それも平次の指金(さしがね)だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――私の指金で、お糸さんに来てもらいましたが、とんだお叱言(こごと)を頂戴したそうで、まことに相済みません、ヘエ――」六十近い、よく光る頭を撫(な)でて、すっかり恐れ入っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――私の指金(さしがね)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若旦那を縛つたのは錢形の親分の指金だから――つて仰しやるんです」「それは本當か」平次も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昔の自分の指金で捨てさせた三杯家の娘を搜(さが)させたのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを御當家の指金と思ひ込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今度も鳥居甲斐守の御指金(おさしがね)で危く打首にもなるところを...
野村胡堂 「礫心中」
...みんな花江(はなえ)の指金だわ」「その花江だってあんな目に遭ってさ...
松本泰 「宝石の序曲」
...いうまでもなく千蛾老人の指金(さしがね)をうけて...
吉川英治 「江戸三国志」
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