...指物師は、熟練した技術を持つ職人だ...
...あらゆる指物師も一面には作家の面目を具へてゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...閑(ひま)さへあれば何かこつ/\指物師の真似事をしてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...自分は指物師としていい仕事をしたい...
田畑修一郎 「石ころ路」
...横網の指物師で藤次郎(とうじろう)というのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――あの指物師が仲間だったのだ――平次は豁然(かつぜん)としました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...箱は名人の指物師でなければ出来ないし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...海雲寺の僧も何とかいう指物師も処刑(おしおき)になったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...指物師は滅多に一寸鑿は使ひませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...指物師の勘太を擧げて行つたから癪(しやく)にさはるぢやありませんか」八五郎は自分の拳固(げんこ)のやり場に困るやうに鼻を撫で上げたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それはもちろんそこいらの指物師の若い者が惚れたのとはちがった形を取るものです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...グルゥバッハ夫人の甥の大尉がそういう名前だったからだが――ここに指物師のランツという人が住んでいませんか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...指物師の名を言うが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...指物師は、自分の首がすつぱりと快く切られるやうにと、よく工夫し修正した斷頭臺を作る...
堀辰雄 「色褪せた書簡箋に」
...二階の左手には指物師が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...指物師(さしものし)がいろいろな製作をしましても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...指物師は巨利をはくしたという事である...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...妻子を連れたり、弟子たちを従えたり、道具を担(にな)ったりした鍛冶(かじ)、漆工(しっこう)、指物師、大工、屋根葺き、機織娘(はたおりめ)、彫刻師、染工などから、馬の群れを曳いた牧の者、僧の群れをつれた寺院の徒、女の群れをつれてゆく何商売か知れない人間たちまでが――相模の新府をさしてみな将来の生計を植えつけるべく流れて行く...
吉川英治 「源頼朝」
...やがて指物師が姿を見せる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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