...指物師は、熟練した技術を持つ職人だ...
...あらゆる指物師も一面には作家の面目を具へてゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...又あらゆる作家は一面には指物師(さしものし)の面目を具(そな)えている...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...臍の掃除まで指物師にさし兼ねない程にこ/\顔である...
薄田泣菫 「茶話」
...よそから流れこんで来た八百屋や指物師などに貸すわけにはいかない...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...指物師ブトィガの細工である...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...家の人たち――指物師(さしものし)の老夫婦とその息子は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」とひとりの織り物工が指物師(さしものし)に言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ある指物師(さしものし)らは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...指物師(さしものし)が百円に負けて置くから買わないかといった立派な紫檀(したん)の書棚をじろじろ見ながら...
夏目漱石 「道草」
...横網の指物師で藤次郎(とうじろう)というのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...箱は名人の指物師でなければ出来ないし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...指物師の勘太を擧げて行つたから癪(しやく)にさはるぢやありませんか」八五郎は自分の拳固(げんこ)のやり場に困るやうに鼻を撫で上げたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこで、器用な指物師が、私の指図にしたがって、十日かゝって、一艘の遊覧ボートを作り上げました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...グルゥバッハ夫人の甥の大尉がそういう名前だったからだが――ここに指物師のランツという人が住んでいませんか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...諸侯の内に武具馬具の職工は無論、茶道の坊主あり、御用の大工左官あり、蒔繪師御庭方あり、料理人指物師等、大抵皆譜代世祿の家來にして、其職業に付き利を射るよりも名を爭ふに忙はしく、所謂藝術家の功名心よりして、往々非常の名人を生じて、名作も少なからざりしことなり...
福沢諭吉 「帝室論」
...十月に指物師と経師屋がはいった...
山本周五郎 「おれの女房」
...指物師を稼業としてゐる男の家の前を通つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...指物師は巨利をはくしたという事である...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??