...指物師は、熟練した技術を持つ職人だ...
...又あらゆる作家は一面には指物師(さしものし)の面目を具へてゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...日本の大工――というよりも指物師といった方が適切かも知れぬ――が...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...わが国の最も上手な指物師に命じたとてとうてい真似もできぬ...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...臍の掃除まで指物師にさし兼ねない程にこ/\顔である...
薄田泣菫 「茶話」
...――6.指物師や車大工は...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...「タイメイ」という人は若い指物師(さしものし)で...
田畑修一郎 「石ころ路」
...家の人たち――指物師(さしものし)の老夫婦とその息子は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...海雲寺の僧も何とかいう指物師も処刑(おしおき)になったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若い指物師(さしものし)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちよいとした指物師くらゐはやります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこで、器用な指物師が、私の指図にしたがって、十日かゝって、一艘の遊覧ボートを作り上げました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...指物師の名を言うが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「指物師のランツさんと申したのですが?」「ええ」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...去年穴のあいた机をこしらえさせた下手な指物師(さしものし)の店もある...
正岡子規 「車上の春光」
...(c)彼は御者や指物師や靴屋や石屋のことでなければついぞ口にしなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大工だか指物師(さしものし)だかの職人がいた...
山本周五郎 「季節のない街」
...指物師を稼業としてゐる男の家の前を通つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...指物師は巨利をはくしたという事である...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
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