...今のままで行くと単なるリャク屋になってしまう――と丸万に指摘されるまでもなく...
高見順 「いやな感じ」
...容易に指摘されるのだぞ...
武田麟太郎 「現代詩」
...特にオランダ渡りの新知識に対して強烈な嗜慾(しよく)をもっていたことは到る処に明白に指摘されるのであるが...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...原因と結果という時間上の関係の存在は一応形式的には指摘されるには違いないが...
戸坂潤 「科学方法論」
...に相当することが指摘される...
戸坂潤 「科学方法論」
...射影幾何学に於けるこの関係は反径幾何学(Geometrie der reziproken Radien)に就いても全く同様に指摘されると思う(F. Klein, Vergleichende Betrachtungenber neuere geometrische Forschungen,§6, 7参照)...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...けれども特徴は事情によっては複数であるであろう(例えば或る構成的概念が上概念と比較されるような事情の下には数多の徴表が指摘されるのを普通とする)...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...哲学の階級イデオロギー的性質が指摘されるかどうかは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...カトリックの著しい復興が指摘される...
戸坂潤 「読書法」
...そしてこの種の小説の欠点としては、作中人物が作者によって勝手に操縦される傀儡(かいらい)になりがちだということが、指摘される...
豊島与志雄 「死刑囚最後の日解説」
...誤訳でも指摘されると後から面倒だあね」「仕様がないな」と云って...
夏目漱石 「それから」
...平次に斯う指摘されると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...特殊な個人的な事情が指摘される...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...たとえなんであれ部下の一人に任してとほんとしていた真名古の迂濶を指摘されるかも知れない...
久生十蘭 「魔都」
...ヘンリ清水に指摘されるまでもなく...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...やがてリンチの候補者に指摘されるに至つたらしいのであるが...
牧野信一 「鬼涙村」
...それを久慈から指摘されることは...
横光利一 「旅愁」
...いまそれを鍾に指摘されると...
吉川英治 「三国志」
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