...あとで王九媽が指折り数えて一つ一つ引合せてみたが...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...今から指折り数えると三十年も以前...
徳永直 「こんにゃく売り」
...江戸橋際(えどばしぎわ)の駅逓局(えきていきょく)なぞ指折り数えるほどであろう...
永井荷風 「日和下駄」
...この方面に志す学者は年に指折り数えるほどしかいなかった...
永井隆 「この子を残して」
...今時指折りの剣術遣いの一人で...
中里介山 「大菩薩峠」
...町内でも指折りの丸持ちで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...村でも指折りの家柄の若旦那でした」「成程」平次は默つてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...指折りの良い顏になつた男でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今では山の手で指折りの店になりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それにしても指折り数えれば五ヶ月――僅か五ヶ月にして二つ目になれたとおもえば...
正岡容 「小説 圓朝」
...しかしその善き歌と申すも指折りて数へるほどの事に有之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...しかしその善き歌と申すも指折りて数えるほどのことに有之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...浦粕じゅうでも指折りの船頭といわれ...
山本周五郎 「青べか物語」
...浦粕(うらかす)じゅうでも指折りの船頭といわれ...
山本周五郎 「青べか物語」
...下総(しもうさ)のくにでは指折りの大地主であり...
山本周五郎 「風流太平記」
...江戸屋敷では指折りの男だ」「それはたしかか...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...「……今日生れては大変だが」と指折り数えて青くなっているうちにヤット弟の週間を通り越して自分の週間に這入って来たその嬉しさ……と思うと又...
夢野久作 「霊感!」
...中仙道の宿駅のうちでも指折りな繁華をみせていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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