...冬期休暇や夏期休業の近づくのを指折り數へたりしてゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...栄介は指折り数えて幸太郎の年齢を考えたが...
梅崎春生 「狂い凧」
...今では米国でも指折りの聖書学者に数へられてゐるが...
薄田泣菫 「茶話」
...こうして様様に指折りかぞえながら計算してみると...
太宰治 「玩具」
...その女御として内裏に入つて行くのを指折り數へて待つて居られたので...
田山花袋 「道綱の母」
...その娘は村でも指折りの愛嬌者に数えられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...柳生殿の道場でも指折りの望みをかけられていたそうでございますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...久我家へお願いする日を指折り数えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...久我家(くがけ)へお願ひする日を指折り數へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう幾月か? 指折り数へて見れば...
牧野信一 「酒盗人」
...密かに祭りの到来を指折り数へて待ち構へてゐた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...その頃柳派では指折りの人気者だった...
正岡容 「寄席」
...世界指折りの大指揮者のトスカニーニと恋愛して...
三浦環 「お蝶夫人」
...「大蝶」の旦那は町で指折りの顔役であった...
山本周五郎 「青べか物語」
...「家中では指折りだ...
山本周五郎 「新潮記」
...江戸屋敷では指折りの男だ」「それはたしかか...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...やはり日本でも指折りの豪(えら)い人達ばっかりですが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...「……今日生れては大変だが」と指折り数えて青くなっているうちにヤット弟の週間を通り越して自分の週間に這入って来たその嬉しさ……と思うと又...
夢野久作 「霊感!」
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