...喬介の指差した太い麻縄のロープの一部に...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...山男は煙草を指差した...
豊島与志雄 「自由人」
...その後ろ姿を指差したモーツァルトは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...兄が正三に便所の手洗鉢の側にある訳のわからない植物を指差して...
原民喜 「恐怖教育」
...その場で侍女はわたくしを指差しました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...これを通路の明かりにかざし、新聞を指差した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...脇の箱を指差した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...女物の帽子と上着を指差して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...軽蔑してイーヴォスが玉突き場の窓を指差した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...私が小脇にしてゐる三冊ばかりの書物を指差して...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...「おや、此処にお父さんの油絵が懸つてゐた筈だが、あれはどうしたの?」さう云つて私は、壁を指差した...
牧野信一 「鱗雲」
...そこで子供等と遊んでゐる彼の四歳になつたばかりの英一を指差して...
牧野信一 「鏡地獄」
...こう云ってかなたを指差したならばさすがの驢馬も往時の花やかな夢を思い出して息を吹き返すであろうと考えたが無駄になった...
牧野信一 「ゼーロン」
...ふと気づいてみるといつも壁に懸けてあるそれが――」と彼は僕の身装(みなり)を指差した...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...六尺ばかりの長さの厚い板が山のやうに積んであるのをBが指差した...
牧野信一 「素書」
...指差しをしながら何やら点頭き合つて通り過ぎるのを彼は瞥見した...
牧野信一 「村のストア派」
...」といって振り返って夢殿村の方を指差した...
横光利一 「馬車」
...自分の頭ほどもある柿の実を指差した...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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