...八ヶ(やか)ましく指図するだけで...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...大学に入る時分に指図するが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...少しく蕃社が大きくなると一人の大将では全部を直接に指図することができぬから...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...一々誰が指図するでなく自ずと心持から整って...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...その階段は発掘を指図する労働者にだけ使用されていたものであった...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...足を踏みならしながら指図する客も屡々見受けられる...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...わしが指図するまで...
直木三十五 「南国太平記」
...奥を指図するのは...
直木三十五 「南国太平記」
...屋台の上の踊り方にまで指図する...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そうするがよい」新三郎が目で指図すると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...召使と呼ばれる者の行動をある程度詳細に指図する能力を持つような人である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...工事の下まわりを指図するというのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...奥方は勇気に満ちてあれこれと淀(よど)みなく指図するのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...まだちょっと指図することが残っていたものですからね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...何々を持って行きたいと指図する...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...その何冊目の本の何という標題の処を開けてみなさい」と指図する事もあった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...一刻も早く樫尾が指図する通りにして外国に逃れて時節を待つ考えを定(き)められよ...
夢野久作 「暗黒公使」
...火鉢のすえ場所を指図するのであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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