...そこのガラス戸越しにあちこちの雪景色を誇りがに指呼(しこ)して見せた...
有島武郎 「或る女」
...白峰は指呼(しこ)の間に見えよう...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...誰と指呼(しこ)できぬながらも...
太宰治 「二十世紀旗手」
...指呼(しこ)のうちに入ります...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...兎に角休み/\銀鼠のベイルに包まれた緑の山の姿を指呼のあひだに眺めつゝ...
徳田秋聲 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」
...全市の大観が指呼のうちに望み得られる...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...一望の下に指呼することのできる大津から比良へかけての波打際と...
直木三十五 「南国太平記」
...目の下の風景を指呼してみたくなるらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...明日は指呼歴々の間(かん)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...洛中と洛外とを指呼のうちに置きながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...峭峻たる山を指呼の間に相顧すべし...
長塚節 「草津行」
...村々が指呼できる...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...リットルデール夫妻はラッサを指呼の間に望む...
久生十蘭 「新西遊記」
...重役の威厳を指呼の間に土崩瓦解せしめ...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...いまや成都は指呼(しこ)のあいだにある...
吉川英治 「三国志」
...待ちに待っていた尊氏の東上軍がはや指呼(しこ)のあいだに来つつあることを知ってもいる...
吉川英治 「私本太平記」
...指呼(しこ)のあいだに対峙(たいじ)していた羽柴軍の第一陣地――堀秀政の東野山の兵も...
吉川英治 「新書太閤記」
...指呼(しこ)する距離に...
吉川英治 「新書太閤記」
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