...皆歴々と指呼すべし...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...指呼(しこ)の間に見えているのだった...
海野十三 「三十年後の世界」
...しきりに部落々々を指呼して説明に努めた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...誰と指呼(しこ)できぬながらも...
太宰治 「二十世紀旗手」
...いま見たパノラマの現場は指呼(しこ)のうちだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼らの主長となるべき一英雄の指呼のままにその周囲に集めたかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...目の下の風景を指呼してみたくなるらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...洛中と洛外とを指呼のうちに置きながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...峭峻たる山を指呼の間に相顧すべし...
長塚節 「草津行」
...指呼の間に望まれる...
長谷健 「天草の春」
...リットルデール夫妻はラッサを指呼の間に望む...
久生十蘭 「新西遊記」
...畑をよこぎつて見る間に指呼の彼方に影を没した...
牧野信一 「鱗雲」
...山を飛んで蝶々は指呼の彼方へ姿を没します...
牧野信一 「女優」
...陋屋から指呼の間にある扇屋での旧師歳晩の雅宴へ私はたゞの一回も出席することができなかつた...
正岡容 「滝野川貧寒」
...いまや成都は指呼(しこ)のあいだにある...
吉川英治 「三国志」
...一鞭(べん)すでに指呼(しこ)のうちだ...
吉川英治 「三国志」
...待ちに待っていた尊氏の東上軍がはや指呼(しこ)のあいだに来つつあることを知ってもいる...
吉川英治 「私本太平記」
...そしてもう指呼(しこ)のうちに見える敵今川の四万の布陣と...
吉川英治 「新書太閤記」
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