...彼は思わず指の腹をこすって...
海野十三 「地軸作戦」
...拇指の腹でこの彫りのところを思いきりギュッとこする癖があるのです...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...その拇指の腹を電燈にかざして見た...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...まず第一に指の腹のような...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...私の薬指の腹は、磨いた鏡面の凹凸を触知する...
高村光太郎 「触覚の世界」
...わずか五寸に足りない長さの間にも二つ程の波がある事を指の腹は知るのである...
高村光太郎 「触覚の世界」
...私の小指の腹を骨までかりりと噛(か)み裂いた...
太宰治 「葉」
...親指の腹に分布した末梢神経が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...穂先を左の指の腹で軽く撫でて見ます...
野村胡堂 「禁断の死針」
...手の平へ載(の)せて中指の爪と親指の腹で彈(はじ)くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親指の腹を(な)めあげめあげ頁(ページ)を繰(く)っていたが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...」と呟きながら奥歯のあたりを親指の腹でぐいぐいと撫でた...
牧野信一 「鬼涙村」
...指の腹に杖(つえ)を立てて歩いたという楊庵(ようあん)が...
森鴎外 「渋江抽斎」
...踵と指の腹と指の根とが...
森林太郎 「身上話」
...残った小さいのに蛍のような火の付いているのを「あっちちち」と云いながら指の腹で揉み消している...
矢田津世子 「神楽坂」
...しきりと指の腹で掻(か)いていた...
吉川英治 「黒田如水」
...瞼をかろく指の腹で拭った...
吉川英治 「三国志」
...眼八は拇指の腹であご髯(ひげ)をコスリながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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