...これかな」探偵は白黒表の最後のところのンを指す...
海野十三 「暗号の役割」
...幽月と秋水との情事を指すおうらやましいわけだ...
大杉栄 「獄中消息」
...あの森の外れに見える尖つた山さ」と西方の天を指す...
高濱虚子 「俳諧師」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...を指すのでは必ずしもない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...作用運営という観念が理論的に何を指すかもよく判らないが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...そしてこの二面の統一された或るものを指すだろうというのだ...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...同感を有する民衆の生活雰囲気を指す...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...その外部の世界を指すのではない...
豊島与志雄 「作者の住む世界」
...現象学的意味で気分とも訳さるべき Stimmung という言葉も語原的には音響あるいは言語的意味の射影的等値性を指す...
中井正一 「うつす」
...お菊さんが――」お吉の指す方...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...所願(しよぐわん)しほ(潮)の指す如く...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
......
波立一 「赤い腕章」
...車庫にあります」「何んな塗色(いろ)ですか」「黒です」黒――黒では眼指す車ではない...
牧逸馬 「双面獣」
...これは全くガマズミの実を指すものだと断言する...
牧野富太郎 「植物記」
...全体どっちからおいでなすった?青年 こっちから来たんですけど――(自分の歩いて来た小径の方を指す)百姓 んだから...
三好十郎 「おりき」
...原地をどこと指すことは出来ぬまでも...
柳田國男 「信濃桜の話」
...布団の裾(すそ)の方の箪笥(たんす)の上の小箪笥を腫れぼったい指で指すので...
夢野久作 「近世快人伝」
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