...指さすのを見ると...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...休んでいらっしゃったでごぜえます」不気味そうに藤どんなる藤五郎氏の指さすところに...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...路傍の杉林の杉を指さす...
田中英光 「箱根の山」
...人は己が性情の指さす所に従うのだ...
中島敦 「狼疾記」
...誰がどうと具体的に指さすことを能(よ)くせぬが...
新渡戸稲造 「自警録」
...「この手蹟(しゅせき)は先代のと少しは似ているだろうか」平次は遺言状の文字を指さすと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...路地の口を飛び出して町の闇の中に隱れてしまつた樣子だ」平次の指さすのは極めて明瞭です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「その開けて出た場所は?」「此處でございます」住吉は戸袋に近い縁側のあたりを指さすのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...土手の方角から飛んで來たことになります」平次は手を擧げて遙か竹屋の渡しの方を指さすのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほかの者は予審判事を指さすのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...真っすぐ空を指さすように突き出ていて...
牧逸馬 「土から手が」
...このわたりの畑もつはものどもが住みし夢の名残なるものを今は桑の樹ばかりぞ秀でたると一つ/\に指さす...
正岡子規 「かけはしの記」
...メフィストフェレス(獣等を指さす...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...指さす謙信の手まで白かった...
吉川英治 「上杉謙信」
...彼の指さす先に目を辿(たど)らすと...
吉川英治 「江戸三国志」
...あれなるほかの者もみな言いあっておりまする」指さすところを見ると...
吉川英治 「私本太平記」
...近づいていくのを待っておいでなされます」指さすかたをみると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...義朝の子だそうだ」などと稀(まれ)に指さす者があっても...
吉川英治 「源頼朝」
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