...「持物」がないと出かけるのは怖いです...
...今回の旅行では、必要最低限の「持物」だけを持って行きます...
...駅のロッカーに「持物」を預けられるそうです...
...殺人事件の鍵は被害者の「持物」にあると思われます...
...政治家たちは、自分たちが公務で使用する「持物」は公開するべきだと主張している...
...追(おっ)かけ追かけ香(にお)わせてある持物を取出して...
泉鏡花 「婦系図」
...ちょっとした支持物の上に載っているだけなんです...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...あたしの持っているこの包の中にね、あなたの持物も、すこしばかり入っているのよ」「あら、そう」「うちの曲馬団の向かいに、大きな工場があるでしょう」「ええ、あるわ」「あそこの工場の中へ、曲馬団の衣裳や道具なんかが、ばらばらと落ちたんですって、あたしあの翌朝、浅草(あさくさ)の小母(おば)さんところを早く出て、曲馬団へかけつけたんだけれど、工場の前でうろうろしていると、工場の守衛さんが、あたしのことをおぼえていて、こっちに、お前のところのものがたくさん落ちてきたよといって見せてくれたのよ...
海野十三 「爆薬の花籠」
...この三つの貴(とうと)いご自分のお持物を...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...この邸はまだ彼女の父親の持物になっていると話してきかせ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...暗殺の目的は金や持物ではなくて...
寺田寅彦 「マルコポロから」
...兼次が足も自分の持物ぢやねえから止める譯にや行かねえつて伊作男げ斷つたつちいんだがそれも隨分酷え噺ぢやえねか...
長塚節 「芋掘り」
...持物を紙切(かみきれ)に記しておいた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...わざとやつた事に違ひありません」「囃し方の六助の持物ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人の持物なんかと道行(みちゆき)をしやがって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たれかの持物になっているウラニウム鉱山を...
久生十蘭 「あなたも私も」
...死体にはなにか持物で略奪されたものはなかったか? 被害者は家を出るときになにか宝石類を身につけていなかったか? もしつけていたなら...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...あんな大きな値打ちの持物をもらいに行かなかったら...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...持物の全部を賭けようともしていない...
三好十郎 「俳優への手紙」
...いわば最も国民的な持物であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...平三郎はその顔をびっくりしたような眼で見つづけながら、八重が五年というとしつき最も自分の身近にいたこと、朝な夕な着替えの世話や、持物の心配や、寝床の面倒や、その他の細ごました身のまわりすべての厄介をかけて来たこと、そしてそれはもう自分と切り離すことのできないほど、密接なつながりをもっていることなどを思いめぐらした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...◆備考 (一)岩形氏の持物の中(うち)で注意を要するものは...
夢野久作 「暗黒公使」
...持物も貴様に預けておくから...
吉川英治 「八寒道中」
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