...それぞれ自分の持場へ帰っていって...
海野十三 「太平洋魔城」
...そしてその勤務は主として世話物語りが持場で...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...セルギウスは自分の持場に席を占めて祈祷をしてゐた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...おれの持場はみんな客種が上等で仕合せだ」提灯(ちょうちん)を持って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ですから、ただせっかくの調査に対しての申しわけだけに、おのおの、持場持場、自分所有の品々について吟味をしてみたけれども、なんら怪しむべきものを発見しませんでしたから、初霜が代表して、「御苦労さまでございます、長局の方には、一向に異常がございません...
中里介山 「大菩薩峠」
...御利益の持場は日頃から...
中里介山 「大菩薩峠」
...その持場の許された場面だけに物色(ぶっしょく)の叫びをあげているらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...持場へ戻ってくれ給え...
中里介山 「大菩薩峠」
...(一)同じ持場で働いて居る山田という男が囁いた...
羽志主水 「監獄部屋」
...画家がそうして持場を離れているあいだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...お前の持場へのぼって行ったことだろう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...下小屋の連中はその持場を出だして棟木を待つだけになった柱組みを取りまいた...
本庄陸男 「石狩川」
...定められた持場の責任者に指名されていたものが首を立ててこの命令を復唱した...
本庄陸男 「石狩川」
...そしてバックが早速彼等にそれぞれの持場と...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...持場持場をかたく怺(こら)えて...
吉川英治 「上杉謙信」
...『やあ、お出合御苦労』『よいあんばいに、大した事もないらしいな』詰め合った番衆たちは、持場持場で、そう云い合った...
吉川英治 「夏虫行燈」
...水夫(かこ)に櫓(ろ)の持場をいいつけたり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...大工頭梁の侍に計って一同をめいめいの仕事の持場へ追い遣り...
吉川英治 「宮本武蔵」
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