...つまりその部分はこの四人の持場といった形になっているのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...持場を捨てて逃げ出す様なことはしなかった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...自分の持場を荒されたように...
中里介山 「大菩薩峠」
...平常通りに持場持場で仕事をしていること」青嵐居士はこう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...持場々々を固(かた)めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...錢形の親分」この邊を持場にしてゐる石原の利助の子分達に挨拶されながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...持場について下さい...
火野葦平 「花と龍」
...番人どもがめいめい持場(もちば)についているかどうかと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...下小屋の連中はその持場を出だして棟木を待つだけになった柱組みを取りまいた...
本庄陸男 「石狩川」
...定められた持場の責任者に指名されていたものが首を立ててこの命令を復唱した...
本庄陸男 「石狩川」
...防戰の持場は赤間口...
森鴎外 「栗山大膳」
...それにはまた時機もあり持場の適不適もあるかと思うので...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そしてバックが早速彼等にそれぞれの持場と...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...「仕事の持場と、坪割(つぼわり)を申しわたす...
吉川英治 「新書太閤記」
...丹羽(にわ)五郎左衛門長秀持場(もちば)...
吉川英治 「新書太閤記」
...加勢して、共にそこへ楯籠(たてこも)ろうとして来たのに、当の桑山隊は、中川隊の全滅もよそに、持場を捨てて、早くも落ちて行ったとある...
吉川英治 「新書太閤記」
...水夫(かこ)に櫓(ろ)の持場をいいつけたり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...持場を離れずに撓(た)めていてくれ...
吉川英治 「八寒道中」
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