...三人の楽人は壁に沿うて各々の楽器のそばの自分等の持場にゆく...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...この大切な第四エンジンの持場はどうなります...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...持場を捨てて逃げ出す様なことはしなかった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...銘々が自分の持場で...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...そしてその勤務は主として世話物語りが持場で...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...職工もそれ/″\持場々々に就いたやうだから...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...錢形の親分」この邊を持場にしてゐる石原の利助の子分達に挨拶されながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...番人どもがめいめい持場(もちば)についているかどうかと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...防戰の持場は赤間口...
森鴎外 「栗山大膳」
...出發する前にみんながそれ等の孔の持場を定めるために...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...それで各自(めい/\)の持場が定まると...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ふたたび自分の持場の舷(ふなべり)へ駈け降りて行き...
吉川英治 「私本太平記」
...「仕事の持場と、坪割(つぼわり)を申しわたす...
吉川英治 「新書太閤記」
...各脱兎(だっと)のごとく自分自分の仕事の持場へ駈け出していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...持場持場の将と兵数など...
吉川英治 「新書太閤記」
...つねに二の丸にいる物頭(ものがしら)の初鹿野(はじかの)伝右衛門は、余りに烈風なので、持場を一巡して、何気なく本丸境(ざかい)の小高い芝地に立って、耳もちぎれそうな寒風の中に立って、闇一色のあたりを眺めていると、どこかで、馬のいななきが、ふた声三声きこえた...
吉川英治 「新書太閤記」
...無断に役目の持場を離れて来たか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...持場へ行って仕事にかかれ」「ひとの曲尺を踏みつけておきながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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