...葉子の神経は時には自分でも持て余すほど鋭く働いて...
有島武郎 「或る女」
...時々オイボレセンチを持て余す...
種田山頭火 「其中日記」
...いつも持て余すほど入つて来るので...
田山録弥 「モウタアの輪」
...こういう場合には男がすこしは持て余すほど我儘(わがまま)を言った方がかえって結果の好い事を知っている...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...豆の出盛(でさか)りには持て余すほど荷が後から後からと出てくる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...持て余すくらいなら製造しなければいいのだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...八」平次が少し持て余すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな私をすこし持て余すようにしていたが...
堀辰雄 「幼年時代」
...彼ら人間にとって持て余す邪まものを...
本庄陸男 「石狩川」
...幕府は自分で集めた浪士を持て余すありさまになった...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...翁自身も持て余すことがある...
山本笑月 「明治世相百話」
...持て余すような健康と智と豪気とを併せておられるような御肉体だ...
吉川英治 「私本太平記」
...養父が持て余すのも...
吉川英治 「新書太閤記」
...――そこで彼は、持て余すまい、よく生かそうと、自己の天性を自己の努力で錬冶(れんや)している...
吉川英治 「新書太閤記」
...持て余すほどな荷物なら...
吉川英治 「新書太閤記」
...開封(かいほう)東京(とうけい)でも一門の持て余すところとなり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...持て余すばかりだった...
吉川英治 「平の将門」
...「そんな持て余す小僧なら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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